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2006年07月22日
日本では、ゲームと言えばTVゲーム。ところが欧米では、コンピュータを使わないボードゲームが非常に大きなシェアを獲得しています。なんでも、夕食後に家族が居間に集まりみんなでゲームを楽しむという習慣があるそうで、子供から大人まで楽しめるボードゲームの人気が高いんだとか。
中でも特にボードゲーム人気が高いのが、知性の国ドイツ。ドイツ製のボードゲームは種類も豊富で内容も充実しており、世界中に輸出され、愛されているのです。今日はそんなドイツ製ゲームの中でもイチオシの逸品をご紹介します。
「Ciao Ciao(チャオチャオ)」
出版社:Die drei magier
デザイナー:A.Randolph
プレイ人数:2人~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
タイトルの「Ciao」は、日本語で言えば「サヨナラ」の意味。変わったタイトルですね。
さて、「チャオチャオ」のルールの基本は、誰でも知っている「スゴロク」です。サイコロを振り、出た目の数だけコマを進めていきます。そして早く自分のコマをゴールさせたプレイヤーの勝ち。簡単ですね。
ただし、ゴールは食人植物の向こうです。
……嫌な予感がしてきました。
プレイヤーは、食人植物蠢く谷の上に架けられた、頼りない吊り橋の上を渡っていかなければなりません。
そしてここからが普通のスゴロクと違うところ。サイコロは自分だけが見えるように振り、なんと、嘘の目を申告しても構わないのです!
1の目が出ちゃった。でもこんなコワい所からは早くオサラバしたいよー。そんな時でも大丈夫! 他のプレイヤーには「4の目だったよ」と何食わぬ顔で言いましょう。
が、その時。
「嘘だ!」
一人のプレイヤーがあなたに叫びました。この「嘘だ」宣告を喰らったら、あなたは自分のサイコロを公開しなければなりません。そして嘘をついていたことが明らかになったら……
あなたのコマは、橋から谷の下へまっさかさま。
仕方がないからみんなで叫ぼう。
「Ciao Ciao!」
しかし、なんでもかんでも「嘘だ」と叫ぶのはよくありません。もし無実の罪だったとしたら、「嘘だ」と言い掛かりを付けた方が橋の下へ落とされてしまうのです!
「Ciao Ciao!」
みんなは好きなだけ欺し合い疑い合いをやっててよ。僕は正直に生きるんだ。絶対、嘘はつかないからね。
が、恐ろしい食人ジャングルはそんな堅実派のあなたを許してくれません。「チャオチャオ」で用いる専用サイコロの目は「1234××」という一風変わった代物……そう、×の目が出たときは、必ず嘘をつかなければならないのです!
げ、ゲーッ! ×が出た。仕方がない……「3だよ」
「嘘だ!」
「Ciao Ciao!」
とまあこんな具合で、早く多くのコマを橋の向こうへ渡した人が勝ちになります。
嘘と欺瞞と食虫植物が蠢く絶望のジャングルを、君は生き抜くことができるのか!?
死んじゃった時は叫びましょう。
「Ciao Ciao~」
※注)
なんかオーダーメイドCOMというサイトがありまして、ライターの募集やってたので、なんとなくサンプル送ってみました。これはその中の一つ。お仕事だから、広告みたいな文章も必要なんだそうです。
ほかには、「イト」の一部分、「ケンドーガール」の最終戦の部分、「魔王ケブラーの憂鬱」の冒頭部分、「モニタと俺」の全文を送りました。どーなることでしょーか!?
投稿者 darkcrow : 2006年07月22日 00:52
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