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2007年03月30日

 ■ ARMORED CORE 炎-FEUER- 設定資料

◆◇◆ARMORED CORE 炎-FEUER- 設定資料◆◇◆

※注※
 この作品の設定は原作「ARMORED CORE 4」のエピソード終了から6年が経過した時代を舞台としておりますので、原作に関する若干のネタバレを含む恐れがあります。たぶん、ほとんど原作とは関係ないと思いますが、念のためここに注意を記しておきます。
 原作ネタバレを回避したい方はお気をつけください。

◆前提条件
 原作「ARMORED CORE 4」の6年後の世界を舞台とする。また、リンクス戦争は原作ハードモードの通りに進行したものとし、主人公は抹殺しうる全てのリンクスを抹殺した、と解釈する。


◆舞台設定
 国家解体戦争後に作られた企業による統治体制「パクス・エコノミカ」は、六大企業グループを真っ二つに分けて繰り広げられた「リンクス戦争」によって、僅か5年で瓦解した。
 この戦争で、六大企業のうち2社が事実上の壊滅。その他の企業も、重要施設、莫大な資産、そして数多くの「リンクス」を失った。疲弊すると同時に、パクス・エコノミカの欺瞞すらさらけ出した企業に、もはや人類を統治するだけの影響力は残されていなかった。

 そして、リンクス戦争から6年――

 企業による保護を期待できなくなった「コロニー」は、それぞれに生き残りの道を模索していた。閉鎖独立した経済系を作ることで当座の混乱を凌ごうとするもの。企業に取り入り、企業の復興に協力することでパックス・エコノミカを蘇らせようとするもの。数多くのコロニーが独自の政治体制を整え、世界は小規模な政治単位が乱立する状況となった。
 となれば、当然、コロニーや企業間での争いも絶えなくなる。パックス・エコノミカによる平和が、決してただの欺瞞ではなかったことは、この事実によって奇しくも明らかとなったのだが……

 ともかく、そんな中にあって一つの潮流といえたのが、「アナトリア型復興モデル」である。
 これは、リンクス戦争中にネクストACとリンクスを傭兵化することで莫大な財を築いたコロニー、「アナトリア」の例に倣った復興計画である。たった一機で通常兵器一個師団にすら相当するネクストACを、コロニーや企業に向けて、傭兵として売り出す。その対価として、資源や財源、ないしは政治的取引材料を得る。
 そもそも、ネクストAC自体が高度な技術を要する最新鋭機であることに加え、リンクスとなるには特殊な先天的才能が必要となる。ゆえに貴重なネクスト戦力はコロニーにとっても企業にとっても垂涎の的であり、血の滲むような努力の末に(あるいは運良く)ネクストとリンクスを手に入れたコロニーは、傭兵業によって高い地位を築いていった。
 もちろん傭兵として使うためだけでなく、コロニー防衛のためにも、各コロニーはネクストとリンクスの確保に躍起になった。

 このような状況であるから、各企業は、パックス時代に培った技術的資源(人的資源、と言い換えても良い。無論、リンクス戦争によって失われた人材は少なくないが、それでもコロニーとは比較にならない技術を有していた)を活用し、ネクストACの改良、及び新たなリンクスの発掘に努めた。
 ネクストが要求するAMS適正のハードルを下げ、後天的に人のAMS適正を高める技術を開発し……何人もの新造リンクスが誕生することとなった。生み出されたネクストとリンクスは、コロニーに対して高値で販売されたり、あるいは企業自身の防衛のため、抱え込まれたりした。
 結果として、リンクス戦争から6年で、戦前を遥かに上回る数のリンクスが新たに生み出されたのである。


◆リンクス戦争後の企業勢力
 リンクス戦争前、6大企業の中でも突出していたのは、間違いなくGAグループとBFFであろう。次点としてローゼンタール、インテリオル、レイレナードが続き、弱小の勢力としてイクバールが存在していた。
 しかし、アナトリアのレイヴンによる単騎突撃という、常軌を逸した(しかしネクストの性能を考えれば妥当であったため、その後のスタンダードとなった)作戦によって、BFFは開戦まもなく壊滅。パワーバランスは大きく崩れた。
 さらに、アナトリアのレイヴンによってレイレナード本社が、ジョシュア・オブライエンによってアクアビット本社が壊滅し、レイレナード陣営は敗北を喫した……これが、リンクス戦争の顛末である。

 ところが、この状況の中で漁夫の利を得たのが、敗北したレイレナード陣営の一雄、インテリオルグループである。
 インテリオルは、アナトリアのレイヴンによってBFFが壊滅する遥か以前、まだ戦いがどう転ぶとも予測の付かない時期に、アナトリアのレイヴンに自社オリジナルを一人殺されている。そして、それを境に、リンクス戦争への一切の関与を止めるのである。
 それまでは、「名機」飛行要塞フェルミをあっちこっちに貸し出して(あるいは売り出して)いたインテリオルだったが、その後はフェルミの姿もぱたりと見なくなる。
 これは推測だが、あの時期、6大企業の中で唯一、インテリオルだけがリンクスの真の力に気付いていたのではないだろうか。アナトリアのレイヴンにそれを気付かされたインテリオルは、即座に「戦後」を睨んだ戦略を採った。つまり、なるべく自社のリンクスを温存し、やがて来るであろう戦後の混乱した世界情勢でイニシアティヴを取ろうとしたのである。
 事実、リンクスとネクストには、そうした戦略的価値すら生みうるだけの力があったのだ。
 だが、ネクストの力によって国家を壊滅させたはずの他企業は、その力におぼれていたのであろうか……全くそのことに気付かず、無駄にリンクス同士をぶつかり合わせ、戦死させていった。

 結局、戦後の情勢はインテリオルが睨んだ通り大混乱に陥った。各企業は半数近いリンクスを失い、それ以外にも計り知れない財力と人材を失った。
 その中で辛うじて従来の勢力を保ち得たのは、圧倒的体力を持つGAグループと、早々と身を引きリンクスを温存したインテリオルの2社だけだった。こうして、世界はGA・インテリオルの二強時代を迎える。

 当然次にやってきたのは、壊滅したレイレナード・BFFから流れた人材の奪い合いである。特に重用視されたのは、もちろんリンクス。それから、コジマ技術を始めとするネクスト関連の技術者も、競って各社に囲い込まれた。
 GAにしろインテリオルにしろ、コジマ技術に関しては後れを取っていた企業であるから、アクアビット系技術者の囲い込みには特に躍起になっていただろう。

 リンクスに関して言えば、レイレナード・BFFから流れた5名のリンクスのうち3名が、それぞれGA、インテリオル、オーメルに囲われている。残り二人は企業から離れて傭兵業に乗り出した。


◆キャラクター設定
●嶺炎(ミネ・フォイエ)
 呼称「フォイエ」 一人称「あたし」 女性、18歳、アジア系、黒髪ロング、赤の目。
 アジア圏のコロニー「ホウシァン」出身。国家解体戦争時7歳、リンクス戦争時12歳。乗機は「ペンユウF.O.R.」

●カジュ・ジブリィル
 呼称「カジュ」。一人称「ボク」 女性、11歳、北欧系、金髪碧眼。
 オーメル社によって胎児の段階から育てられていた、新造リンクスの一人。生年は国家解体戦争と同じ年で、リンクス戦争時はさすがに幼すぎた(5歳)ために、戦闘には参加していなかった。リンクスナンバーは、まだ与えられていない。

●オーメルマン・ソーコン
 呼称「オーメルマン」。一人称「私」 男性、34歳、白人。
 オーメル社のサラリーマン。


◆リンクス
 リンクスの数は、世界中におよそ300人。ただ、その中には戦後急造された者も数多いため、全体的に質は下がっている。
 また、カジュのようなリンクス候補まで数えれば、その数は数千人にのぼると言われている。(無論、リンクス候補のほとんどは企業によって隠匿されているため、正確な数は不明である)

●ナインティーンズ
 ハードモード準拠ということで、リンクス戦争後に20名のリンクスが生存している。その中で引退した1人を除く19人には、国家解体戦争後と同様、あらたにナンバーが割り振られた。それがナインティーンズである。
 ちなみに、リンクス戦争中活躍が著しかった者から順に若いナンバーが割り振られている。ただし新たなナンバーを定めたのはオーメル社であり、オーメル社の旧ナンバー13「パルメット」が、その実力に反してナンバー1になっているなど、実力とナンバーの整合性は取れていないのが現実。
 なお、リンクス戦争後引退し、忽然と姿を消した「アナトリアのレイヴン」は、ナンバー0に割り振られている。ナインティーンズの中にも数えられず、事実上のロストナンバー扱いである。

ナインティーンズ リスト
NO 名前 所属 旧NO 備考
0 アナトリアのレイヴン 行方不明 39 ※1
1 パルメット オーメル 13 オリジナル
2 ローディー GAA 36
3 真改 傭兵 33 ※2
4 ミヒャエル・F ローゼンタール 27
5 王小龍 オーメル 8 ※3 オリジナル
6 スティレット メリエス 18 オリジナル
7 テペス・V 傭兵 7 ※4 オリジナル
8 セーラ・アンジェリック レオーネメカニカ 31 ※5
9 霞スミカ レオーネメカニカ 16 オリジナル
10 オービエ レオーネメカニカ 11 ※6
11 K.K イクバール 17 オリジナル
12 ヤン アルドラ 38
13 ミセス・テレジア GAA 22 ※7 オリジナル
14 ワカ 有澤重工 24 オリジナル
15 シブ・アニル・アンバニ イクバール 28
16 エンリケ・エルカーノ GAA 32
17 イアッコス GAA 34 ※8
18 エイ=プール レオーネメカニカ 37
19 ナジェージダ・ドロワ イクバール 26 オリジナル

※1 アナトリアのレイヴン AC4主人公。引退し、現在は行方不明である。どこかで、妻と幸せに暮らしているのだろう。

※2 真改 ローディーと並んで多大な戦果を挙げたリンクス戦争の英雄である。レイレナード滅亡後、各地のコロニーにふらりと現れては力を貸す、「最強の傭兵」となった。悠々自適の流れ者だが、敵は多そうだ。

※3 王小龍 BFF滅亡後、自分の能力を、敵であったオーメルに売り込んだ。この不敵な行動が、実に「BFFの黒幕」らしい。どうやら、ローゼンタールグループというよりは、オーメル社そのものに未来を見いだしているようだ。

※4 テペス・V いちおう傭兵ということになっているが、テペス・Vの体は深刻なコジマ汚染によって、既に死の淵にある。世界最初のリンクスというところに価値を見いだされたのか、企業たちにも手を出されず、辺境で静かに残り僅かな余生を送っている。

※5 正しくはセーラ・アンジェリック・スメラギ

※6 オービエ レイレナード滅亡後、協力関係にあったレオーネに転がり込んだ。早々にリンクス戦争から手を引き、リンクスたちを温存したインテリオルグループ……圧倒的な体力を持つGAグループとの二強時代を支える1人が、このオービエである。

※7 ミセス・テレジア 元々はGAE所属。しかし社内クーデターに失敗したGAEは大きく力を削がれ、独自にリンクスとネクストを所有することを禁じられた。そのため、吸収される形でテレジアもGAAに移る。

※8 イアッコス BFF滅亡後、仇敵のGAAに拾われた。GAAとしてもインテリオルに対抗するためのやむを得ない人材確保であり、イアッコスにとっても他に行く当てはなかったようだ。実力が伴わないこともあって、今は冷遇を受けている。

●XiYa(ザイヤ)
 ネクストを操縦しうるレベルのAMS適正を持ちながら、まだ企業やコロニーによって見いだされ居ない、在野のリンクス候補を指す言葉。リンクス戦争後のXiYa狩りによって、そのほとんどは企業にスカウトされた。ために、民間に隠れているXiYaは、もはやほとんどいないと言われている。

●レイヴン
 本来、レイヴンとはノーマルACを操る傭兵たちを指す言葉である。彼らのほとんどは、身一つで世界中を渡り歩き、様々な国家や企業に雇われ、ACを貸与されて、戦場に立つ。ACS(アクチュエータ複雑系)を搭載したACは、操縦の難度が非常に高く、それゆえAC操縦に精通したレイヴンは各地で重宝されていた。

 だが、国家解体戦争を契機にレイヴンは忽然と姿を消す。ネクストとリンクスが登場したためである。ネクストACという超弩級兵器を前にしては、いかに操縦技術に優れていようと、太刀打ちできるはずもなかった。(ノーマルを駆るレイヴンが、ネクスト相手に一矢報いた例も記録に残っているが、これは飽くまでも特殊かつ希有な例である)
 企業は、ネクストに関しては複雑化・高性能化を推し進めていたが、一方でノーマルに関しては急速な単純化・低コスト化が進んだ。そのためノーマルの操縦は従来よりも遥かに容易になり、専門技術者としてのレイヴンは職を失っていったのである。

 ところがさらに5年後、リンクス戦争時に颯爽と現れた「アナトリアのレイヴン」が、レイヴンに対するイメージを一変させた。
 アナトリアのレイヴンは、国家解体戦争の頃までレイヴンとして活躍した男だった。その素晴らしい操縦技術から、「伝説のレイヴン」とまで呼ばれていたようである。その男が、突如コロニー「アナトリア」に所属する傭兵として、ネクストと共に戦場に現れた。リンクス戦争における彼の活躍は筆舌に尽くしがたい。驚くべき事に、当時存在した40名のリンクスのうち、なんと17名までもが彼一人の手によって撃破されたのである。
 それ以来、「レイヴン」という言葉は、通常のリンクスとは比べものにならないほどのAMS適正(あるいは、操縦技術……要するに、ネクストに乗ったときの並み外れた強さ)を持つ者に対する呼称となったのである。
 表向き、それほどの力を持つリンクスはまだ現れていないとされているが、各企業がひそかに「レイヴン級」のリンクスを囲い込んでいる、という類の噂には事欠かない。


◆マシン
●ペンユウF.O.R. TYPE-CHARLEMAGNE TYPE-Y-KING OF HEART
 オーメル社の次世代ネクスト開発計画「KOHプロジェクト」の中核となる新型ネクスト。開発コードネームは「キング・オブ・ハート」、予定されていたロールアウト後の製品名は「カールマグネ」である。
 ローゼンタールの標準AC「オジェ」をベースに、吸収した旧レイレナード系技術者によって開発された。バランスの取れたローゼンタール系フレームに、非常にハイスペックのレイレナード系内装を搭載することで、まさに次世代標準を標榜するに相応しいハイスペック機となった。オーメル会心の一作である。
 が、各地で行われていた運用実験の最中、フォイエによって強奪されてしまう。その際、完全非武装の状態かつ全く素人のはずのフォイエの操縦で、MT「ランスロット」とネクストAC「ユディト」を撃墜し、奇しくもその性能を証明することとなってしまった。
 「ペンユウ」の名は、後にフォイエが付けたもの。

●オジェ TYPE-HOGIRE
 オーメル社が所属するローゼンタールグループの標準ネクスト。バランスの取れた性能を持つ。原作に登場。

●ユディト TYPE-JUDITH
 オーメル社の標準ネクスト。コアだけはローゼンタールのオジェのものを用いているが、それ以外のパーツはほとんどオーメルの純正品である。余分な肉を削ぎ落とし、オーメル得意のレーザーライフルを有効活用する目的で造られたと思われる機体。原作に登場。

●ランスロット TYPE-LANCELOT
 オーメル社製の軽量2脚MT。開発コードネームは「ジャック・オブ・クラブ」。
 元来MTの製造・開発についてはローゼンタールに頼り切りだったオーメル社が、リンクス戦争後、急遽開発したMTである。表向きは新たな商業基盤の開拓が目的とされているが、明らかに同系列のローゼンタールとシェアが競合する部分があり、その背景にはローゼンタールからの独立を望む意志があると考えられている。
 MTとしては破格のブースター性能を持ち、機動力に優れ、なんとオーバードブーストなみの出力を持つブースター・ユニットまで搭載している。これによって亜音速で数十秒の滑走が可能であるが、ブースター・ユニット自体が使い捨てであるという問題も孕んでいる。
 急襲・急離脱をコンセプトとした特化機だが、他に汎用性の高いMTを持たないオーメル社は、やむを得ず様々な任務に流用していた。KOHプロジェクトの護衛として用いられたのもそのためである。


◆地名
●ホウシァン
 アジアに存在する中規模コロニー。人口は約10万人。
 そこそこ人口が多いこと、周辺の土地がまずまず肥沃であること、有能な指導者に恵まれたこともあって、比較的繁栄を遂げている。もっともそれは他のコロニーと比べれば、の話であって、内部の市民たちはやはり貧困に喘いでいる。

●アスピナ
 かつてリンクス「ジョシュア・オブライエン」を傭兵として用い、大きな富を得たコロニー。アナトリアと並んで他のコロニーの羨望の的である。
 ジョシュアを失った後は、財力を背景に数人のリンクスを囲い込み、大きな防衛力・影響力を確保した。そのため現在ではさらなる繁栄を遂げているが、それだけに、企業や他コロニーからは常に狙われている。一度現在の均衡が崩れれば、アスピナは一瞬にして混乱の渦中に飲み込まれるだろう。

●シング
 アジア圏最大のコロニー。かつては大量のソルディオスに襲われたりもした。その事実からも、シングが侵略するだけの価値を持つコロニーであることが伺える。
 リンクス戦争後はアジア圏での発言力を得ようと、外交に、財政再建にとたゆまぬ努力を重ねている。しかしすぐそばに広がる砂漠は不毛の地で、特に食料生産の面なので辛い部分もあるようだ。
 増加していく人口に食料生産が追いつかない、となれば……次に考えられるのは他のコロニーへの侵略である。したがって、周辺コロニー(ホウシァンもそのうちに含まれる)は徐々に警戒を強めつつある。

●エーレンベルク特別自治区
 南極某所、かつての巨大コジマ砲「エーレンベルク」周辺の領域である。
 リンクス戦争時に破壊されたエーレンベルクだったが、かつてのレイレナード系技術者たちが、横倒しになったエーレンベルクを修復し、超巨大曲射コジマ砲として再建してしまった。そして、この戦略級兵器の恐怖を盾にして、企業たちに周辺領域の独立自治を認めさせたのである。
 地球上のどこへでも砲撃できるコジマ砲、という鬼のような兵器であり、その軍事的影響力は計り知れない。当然、どの企業もこの地点の奪取を目論んでおり、そろそろ、きな臭い臭いが漂い始めてきている。

◆企業
●オーメル社
 かつての6大企業グループの一つ、ローゼンタールグループに所属する企業。イスラエル系。レーザー兵器の開発、及びブースターの開発に優れる。また、アクアビット以外で独自のコジマ技術開発に成功した唯一の企業であり、旧GA陣営においては技術的中核を担っていた。
 主な製品としては、ネクストAC「ユディト」「ホロフェルネス」、各種レーザーライフル、レーザーカノン。他にノーマルAC[アルジンヌ」、自爆兵器「ダゴン」、アカディール級巡洋艦「ソーン」、航空機「ヒメノプテラ」「ナナフシ」などがある。
 製品名はトランプに登場する人物名、およびそれに関連する名前のほか、虫の名前などからつけられている。

●バーナード社
 かつて6大企業グループの一つだったBFF(バーナード&フェリックス財団)が滅びた後、その社員の一部が集まって立ち上げた企業。
 主な製品は、業務用の精密機械部品。及び、家電製品など。
 かつてのBFFには程遠いが、得意だった精密機械の製造・販売に的を絞った経営戦略が当たり、徐々に勢力を取り戻しつつある。また、バーナード社の精密機械は、今では各企業グループに向けて販売され、各社のネクストACの部品としても使われるようになった。企業相手の固い商売が図に当たった形である。
 バーナード社の戦略は、あらゆる陣営と繋がりを持ち、それでいて、敵対陣営から見ても積極的に排除したくなるほどではない、という程度の微妙な関係を保つというもの。その絶妙なバランス感覚によって、バーナード社は「中立」という非常に難しい立場に立つことを可能としている。

投稿者 darkcrow : 2007年03月30日 01:26

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