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2008年02月04日

　2/2（土）に行われた、参加者５０名限定の試遊イベント、「リンクスミーティング」。
　普通なら抽選に当たらなければ参加できないところを、オフィシャルサポーターには「サポーター枠」での参加権が与えられていました。こいつは嬉しい！　……が、しかし。なにぶん地方在住の俺、木許慎にはとても参加できません。（仕事もあるしね……）
　というわけで！　関東在住の友達に代わりに行って貰おう！　と、代理参加を認めてくれるようフロムにメール突撃。他にも同じ事を考えていた人多数だったようで、めでたく認められる運びとなりました。

　今回、代理でミーティングに参加してくれたのは……
　彼、カプリッケくん。日刊ＡＣ２ＡＡ小説「或るレイヴンの奇跡」（ホントに３年半、一日たりとも休まず連載を続けた）などの代表作を持つ、ＡＣ小説仲間です。「或るレ」はマジ名作だからみんな読もうぜ！　現在は新作「プラスたちの挽歌」も連載中。そんなカプリッケくんのサイト「C3」はこちらです。

　それではカプリッケくんのレポートをお楽しみください。

「AC4の続編が遊べるイベントあるんだけど、遠くて行けないから代わりに行かない？」
　そんなお誘いを受けまして、やって来ましたメイドと電気の街・秋葉原。2008年2月2日、駅前のUDXビルにて催されたリンクスミーティングの様子をお届けいたします。
　まず、完全招待制なので会場に入るには受付が必要となります。係員のオネーチャンに身分証明を渡すと入場証代わりの名札をくれたのですが、一般参加者の皆様の青とひき比べて、私のは「オフィシャルサポーター様」と書かれた赤色。もちろんなんの意味もありませんがふつふつと優越感を刺激され、特権階級が心根を腐敗させていく過程が実感できたような気がしました。

　さておき、会場に入って入場者の着席が済むと司会の女の人(名前忘れたので気になる方はぜひ他のサポーターサイトもチェック！)が挨拶してミーティングは開始され、手始めに目の前のスクリーンにムービーが映し出されました。
(以下手作り字幕でお楽しみください)
ゴォォォォォ
バババババ　ガシュン
ズズズズズ
ガゴン　ギュオオオオオ
ドバアアアアアアア
ゴォォォォ　ドヒュゥゥゥ
バババババ　ドドドドド
ボシュウッ
ズシャァァァァ
ザザザザザ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
　という大迫力のムービーが展開され、会場からは拍手が巻き起こりました。
　わからない方のためにもう少し詳しく説明すると、グランドキャニオンを思い起こさせる雄大な渓谷にゴォォォォと風を巻いてヘリが飛び、とある施設へ向かっています。その施設には白銀のネクスト、ニューホワイトグリントが静かに戦闘準備を整えておりました。バババババとヘリが持ち上げたライフルを手に取り、床のカタパルトにガシュンと脚をかけると、ズズズズズと地鳴りのような音とともに背中の大型ユニットが震えます。やがてガゴンとネクストの首がコアに沈み込み、鳴動を続ける尻にはギュオオオオオと徐々にエネルギーが蓄積し、次の瞬間ドバアアアアアアアアとブースターが噴射され、手足を折り畳んだホワイトグリントは今回の新要素・ヴァンガードオーバードブースト(VOB)で発進していくのです！時速2000キロオーバーとも言われる段違いの速度は風を切る音もゴォォォォと凄まじいのですが、ネクストはその風鳴りの中でミサイルを発射します。ドヒュゥゥゥと放たれた一本のミサイルは途中で分解し、親ミサイルから無数の子ミサイルがバババババと飛び出していく拡散ミサイルとなって敵陣を襲います。その火力は凄まじく、敵のザコメカなどドドドドドドと絨毯爆撃で消し飛んでしまいました。
やがてVOB用の大型機動ユニットをボシュウッとパージしたホワイトグリントは慣性に身を任せ、ズシャァァァと敵の残骸を蹴散らしてザザザザザと地表を滑ります。
だがそうは問屋が卸しませんとばかりに、ホワイトグリントの前に今回の目玉商品、サイズはなんと4キロメートル四方に及ぶ超巨大兵器(アームズフォート)、「スピリット・オブ・マザーウィル」がゴゴゴゴゴゴゴゴとまるで山脈のように立ちふさがる！！
　という感じの大迫力なムービーだったのです。

　で、つかみはオッケーというところで壇上にご登場あそばすお方は、何を隠そうフォーアンサーのプロデューサー、鍋島さん。司会のお姉さんがあれこれ質問する形式で、フォーアンサーについていろいろとしゃべっていただけました。
　PS3発売に合わせて出せとせっつかれ、あきらめざるを得なかった数々のアイディアを盛り込んだ、前回への答えという意味の「フォーアンサー」。当然VOBやPAをポジティブに利用したアサルトアーマーなど新要素も盛りだくさん、これらを加えさらに多様化した戦術で、これまでにない最大級の敵として現れるアームズフォートをいかにして倒すかを考えて欲しいとのお言葉。
　キーアサインやレーダー表示の描写などはユーザーの意見を反映したとのことで、事前情報で明らかになったクラシックな表示(PS時代や2の頃のような)もそれの一環でしょうか。「ユーザーの意見の反映」については言葉通りに受け取ると大惨事になるというのがいつものパターンなので期待半分というところですが、今回の気合の入れようからしてひょっとするとひょっとするかもしれません。
　インタビューが終わると、軍事評論家の岡部いさくさんという方がゲストインタビューの席に現れました。なんでもこの人は、今後ネット上で配信される予定の「コロニーニュースヘッドライン」という番組に出演なさるとのこと。内容はフォーアンサーに登場する各種の兵器を、この人が「その世界の人物として」評論するという代物で、今回はその第一回(たぶん)の映像であるBFF社のアームズフォート「スピリット・オブ・マザーウィル」の論考が公開されました。
　このタカアシガニは六門の大砲と六本の脚を備えており、さらに後部……、だかなんだかわかりませんがどっかに備えた飛行甲板のようなものから察するに、内部には航空機あるいはACが配備されていることが予想されるということです。デカブツはザコという伝統に真っ向から反逆するコイツを、我々リンクスはどう攻略したもんでしょうかね。

　……ということで、皆さんお待ちかねの試遊タイムがやってまいりました。開始時刻は確認するの忘れましたが、終了の16：30までだいたい小一時間ぐらいあったような、なかったような気がします。
　体験コーナーはPS3とX-BOX360の二つに分かれ、PS3はアセンブルとACテストだけ、360はアセンブル不可のミッションだけということで、腕がウズウズしてる私はさっそくミッション台に並ぶことにしました。列が進むにつれて見えてきた看板を見るに、ミッションはなんとさっき紹介されたスピリットオブマザーウィルとの対戦！　使用可能機体は、社長の大好きなタンク・タイプです！　ウオオ、俺はやるぜ俺はやるぜ！
　とか言ってたら前の前あたりで故障が発生、他の台に並びなおすことに。他と言ってもすでに私の心はアームズフォートにしか向いておりませんでしたので、今度は事前に確認して四脚ネクストを使える台に並ぶことにしました。
　スピリットオブマザーウィルの火力と堅牢さはさすがに凄まじく、歴戦のリンクスたちも次々とやられていき、いよいよ次が私の番。
　ブブッ
「あー、申し訳ありませんがこちらの台に並びなおして……」
　なんでこんなに壊れるんだよ！！
　などと言ってもしょうがないので軽量二脚の台に並び、ようやっとプレイできました。ミッション内容は当然スピリットオブマザーウィル略してス・オ・マの撃破、しかしあの長射程弾幕をかいくぐるには並みの速さではとても足りないということで、VOBを使用することとなります。
　VOBの話を聞いた時はてっきり搭載コアを選ぶと戦闘中に変形でもしてグオーンクルンクルンババーッと飛んで行く(イメージ映像：セイバーガンダム)のかと思ってたのですが、ミッション開始の頃にはすでに変形してカッ飛んでおり、途中でパージして通常戦闘に入るという形式でした。なお巡航中は何もしなければブースト無消費で、左右の方向転換(と言うか、歩き動作)がほとんど無効。空中に浮かんだ状態で強制スクロールみたいな感じでしょうか？　ともかく舵がきかないので敵の砲弾をかわすにはクイックブーストで強引に左右によれなければなりません。
　はい、クイックブーストができるということは……？　と思ったそこのあなた。試したところ、やはりできましたVOB中OB。さらに二段クイックも噴射してみたところ、カメラが追いつかず豆粒のように見えるまで加速することができましたが、その状態ではとても砲撃をよけてらんないので泣く泣くやめました。
　やがてVOBが発動限界に達する頃にはスピマザが視認できたので、ここからは純粋にリンクスの腕の見せどころです。まともに食らったら即死であろうミサイル豪雨圏を前、右、前の連続クイックでくぐり抜け、足元にもぐりこめばガトリング砲の嵐。とてもじゃないですが今までの巨大兵器のように、頭に乗っかって優雅にお散歩などはできそうにありません。飛来するミサイルの音にびびりながらターゲットの砲台を狙いにいくものの、それらひとつひとつが硬いのなんのって。結局弾丸が足りなくなりかけたところで、ミサイル流星群の直撃を受けて私の機体は轟沈いたしました。
「馬鹿野郎……」
　今回のオペ子は辛辣です。文字では伝わらないでしょうが、明らかに「もうっ、だから気をつけてって言ったのに！　カプちゃんのバカバカ！」という「馬鹿野郎」ではなく、死ねばいいのにとかそういう「馬鹿野郎」です。マゾヒストにはたまらないオペレータ……、というよりはマネージャーと呼びたくなるのがレイヴンの悲しさでしょうか。
　なお、スピマザは結局誰も倒せなかったそうです。初心者はBFF社には逆らわない方が無難でしょう、くわばらくわばら。

　体験できるミッションはもうひとつあり、それがX-BOX LIVEを通じてネットワーク上でリンクスを探し、ともに同じ任務を受けるマルチプレイの体験台でした。
　使用可能機体はまるっこい重二と、やけにとげとげしい中二。私は中二の列に並びミッションを開始、ステージは海の上なのでひとまず飛び上がろうと左トリガーをカチッ。
　バフォッ　バシャン
　クイックが発動して私のネクストは開始一秒で海水浴、オートブーストがなければ即死でした。いやな予感がして右トリガーを押してみると、バシューとブースターが噴射されました。
　逆でもまぁ慣れればなんとか……、と思い、敵基地へ攻撃にかかります。今回の標的である海上基地は「施設型アームズフォート」という触れ込みのギガベース。動けないようですが、それだけに防備は固いのでしょう。まずは外側からていねいに切り崩すべし、と巡洋艦に向かってドリャー！
・軽量機スペック
　普通のライフル
　ブレード
　ロックオンできずまっすぐ飛ぶミサイル
　オーバードブースト不可(未搭載じゃなくてたぶんキーコンが狂ってる)
　アサルトアーマー不可(未搭載じゃなくてたぶん以下略)
　結局ヘリだの砲台だのをいくつか落としただけで、私のネクストは海の藻屑と消えました。重二を担当したお隣のリンクスさんがほぼ一人で基地を制圧したのを見て、マルチプレイのありがたさを痛感いたした次第です。

　とそれだけではなんなので、気づいた点をいくつか。まず二段クイックや連続クイックは健在の模様。クイックターンも問題なくできました。あと今回の売りのひとつにビルなどを自由に壊せるというものがありますが、海上の廃墟に配置された敵は廃墟を壊せば一緒に海に沈んでいく模様。よりリアルな戦闘展開が楽しめそうです。
　それと私の大好きな武器腕ガトリングの存在は確認できませんでしたが、中量二脚ネクストの肩にガトリングを確認しました。往年のチェインガンファンには朗報でしょう。
　んでアサルトアーマーについてですが、今回は巨大兵器ばかりが相手だったこともあり、いまいち効果のほどは実感できませんでした。おそらく4のファーストミッションのような、戦車だのなんだのが大量にまとわりつくミッションでは力を発揮できるでしょう。……公式の絵で見た時、OB中にPAに当たり判定が出るV-MAXみたいなのかと思ってましたがぜんぜん違いました。
　他に挙げれば重二が肩からブースト噴射らしき光を発していたのが気がかりですが、残念ながら確認する前に試遊時間は過ぎてしまいました。

　リンクスミーティングの締めは、なんと別の未公開CGムービー。「私はナントカのために戦う」「この戦いの答えを(忘れた)」「すべては人類の未来のために！」など、断片的な台詞とともにさまざまなシーンの映像が挿入されますが、やはり心に残ったのはこれ。
「空が……、自律兵器で埋まっています！！」
　また！？
　ムービーが終了すると司会のお姉さんが挨拶に入り、五時過ぎると出口が閉まる、などと微妙に怖いことを言われ、スタッフさんから配られたポスターを片手に皆さんご帰還です。
　さて、かつてないほどにそれぞれの新要素のインパクトがすごいフォーアンサー。レポートを書いておいてこう言うのもなんですが、やはり目の前でかのマクロスより巨大なアームズフォートが動き、今までならば内部に侵入するはずだった存在が敵そのものとして襲い掛かってくるというド迫力シチュエーションは私の筆力ではどうにも表現しがたく、ぜひともご自分で体感していただきたく思います。
　最後になりましたが、フロムソフトウェアの皆さま、参加者の方々、そして会場にご厚意でLANケーブルまで用意してくださったアイ・オー電機の方、お疲れさまでございました。

中古ソフトのメッカと聞いて楽しみにしてたのに、SFC半熟英雄も無印箱版レンタヒーローもパワプロクンポケット1・2のGBA版などお目当ての品物が見つからず、カツサンドに涙を落としたアーマードコア・フォーアンサー・オフィシャルサポーター代理　カプリッケ

投稿者 darkcrow : 2008年02月04日 00:34

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コメント

投稿者 ファッキン・サムおじさん : 2008年02月07日 00:20

投稿者 カプリッケ : 2008年02月07日 17:11

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