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2010年09月04日

 ■ [PS3]Another Century's Episode:R

タイトル:Another Century's Episode:R
メーカー:フロムソフトウェア(製作)、バンダイナムコゲームズ(販売)
ジャンル:ロボットアクション
発売日:2010年8月19日
ハード:PS3
一周クリアまでのプレイ時間:約9.5時間

 ゲーム感想第16弾。俺は……俺はこれを待っていた!! ACEシリーズ最新作、「Another Century's Episode:R」です。


《ゲーム概要》
 このゲームは、複数のロボットものアニメ・漫画・小説などから、主要なロボットたちが一堂に会して共に戦うロボットアクションゲームです。
 誤解を承知で端的に表現するなら、「スーパーロボット大戦」のアクション版といったところです。


《ゲームシステムについて》
 好きなロボットを選び、ステージに繰り出して、ひたすら大暴れ! それがこのゲームの全てです。
 難易度バランスはいわゆる「無双系」に近く、一部の強敵をのぞけば、ザコたちはどれだけ集まろうと基本的にプレイヤーの敵ではありません。ザコたちをばったばったと薙ぎ倒しつつ、広い戦場を駆け回って、ステージの目的を果たすために戦いまくるゲームなのです。

 今回は、操作系が完全に一新され、従来よりゲームスピードが落ちました。かつ、ウリの一つであった「打ちたいときに即すきな武器を打てる」システムではなくなったため、とっさのときにどうしてももたつきます。

 また、「テンションシステム」というのが追加されまして、最大三つの基本武装以外は、ゲーム中に敵を倒したり時間経過を待ったりしてテンションを高めなければ、使うことができなくなりました。一発撃ってしまうとテンションは下がりますので、また溜め直しになります。そのため、様々な武器を駆使して敵と戦うことができません。基本武装以外はいざというときのためにとっておかねばならないからです。
 従来は、ふつうに弾数制限があるだけだったので、その範囲内で打ちまくることができたのですが……(打ち切ってもほとんどの武装は時間経過で弾数回復しますし)


《ストーリーについて》
 元々、ストーリーを期待するようなゲームではないので、今回も特に見るべき所はありません。
 会話シーンはシリーズ随一の長さですが、そのほとんどが自己紹介や、事務的な状況説明であり、こういうゲームの魅力になりうる面白いクロスオーバーなどは、あまりありません。もちろん、部分的にくすりとする程度の面白さはありますが。


《総評》
 操作系の一新と、追加されてしまった新システムによって、従来の楽しさが致命的なレベルで失われてしまった作品です。これまでシリーズを重ねるたびに、順調に進化してきたシリーズだけに、なぜこんなふうになってしまったのか、残念でなりません。
 ただ、原作のファンが「キャラゲーならこんなもん」と割り切って楽しむには、充分な程度のクオリティはあると思われます。
 さほど面白いゲームではありませんが、ロボットのクロスオーバーもの好き、参戦作品に好きな作品がある人、などにはオススメできますよ。

投稿者 darkcrow : 2010年09月04日 18:55

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