俺の名は闇鴉慎。かの名高きソードワールドのGMだ。
まあじぶんで言うのはなんだけど、狙ったセッションは必ず盛り上げる、神出鬼没の大GM。それがこの俺、闇鴉慎だ。
流れの剣士、ミッジヴァルト。誰より長い名前を持つ、自称由緒正しい男。普段はてんで頼りないが、キメるべきときはしっかりキメる。手にした長剣は伊達じゃない。
ドワーフ戦士、ギ・ナ。酒と暴力をこよなく愛す、筋金入りの荒くれ者だ。ドラゴンだってぶん殴ってみせるぜ。でも、幽霊だけはカンベンな。
謎の盗賊、バアル・ゼブル。世故長けてるのか間が抜けてるのか、ちょいと底の知れない輩。磨き抜いた盗みの業が、今夜も光る。
笑顔の魔術師、ルビー・ホネッカ。ふと気が付けば、スネに傷持つ冒険者たちの舵取り役。人の良さそうな微笑の裏で、一体何を考えてるやら。
放浪の詩人、ホットウロ・ビルン。歌の腕前は一級品だが、冒険に活かす気はまるでなし。今日も今日とて、みなの後ろで英雄物語を紡ぎ出す。
高貴なエルフ、エレミール・アルカリン。自他ともに認める建物マニア。その奇行とは裏腹に、多彩な精霊魔術は頼りになるぜ。
守銭奴神官、モルフォ・リバシフル。愛嬌と恫喝を見事に使い分ける、こわーい女。闇雲に突っこむ無謀さと、芸術的に卑怯な策略を併せ持つ。狙った獲物は逃がさない。
さてさて、これら一癖も二癖もある連中に囲まれて、今回はどんな事件を巻き起こしてやろうかな?
しょーこりもなく、いつもの面々がIRCに集まった。全部で9人。 ……って、またプレイヤー増えてるうううぅぅぅ!? どこぞの海賊団かっ!? おまえらっ!?
プレイヤーH | 今回から参加させていただきます。よろしくお願いしますっ! |
---|---|
GM | よろしくお願いします。そういえば、TRPG初めてだそうですけど、ファンタジー全般については? ドワーフとかエルフって言われて分かります? |
プレイヤーH | ドワーフは他人を見るととりあえず殴る人で、エルフは建物を見るととりあえずほおずりする人です! |
GM | ……………。その通りです。(まあいいか、プレイには困るまい) |
プレイヤーH | ちゃんとできるかなあ……どきどき。 |
GM | 分からないことがあったらフォローしますんで、プレイ中でも遠慮無く聞いてくださいね。まあ、気楽に行きましょう。 |
プレイヤーH | ありがとうございます! ところで、みなさんとどういうふうに出会ったらいいでしょうか? |
GM | それについては考えが。(ひそひそ……)という感じでどうですか? |
プレイヤーH | なるほど、わかりました! メモとったので、本番までにしっかり予習しておきますっ! |
GM | ……いや。だから。気楽に。 |
というわけで、今回からなんとPC8名の大所帯でお送りします。
GM | それではみなさん、セッション第3回はじめまーす! |
---|---|
ギ・ナ | イエー |
ルビー | どんどんぱふぱふ〜〜 |
ミッジヴァルト | はーい。 |
エレミール | わんにゃかぱっぱ〜、ゆんぱっぱ〜 |
ギ・ナ | 二ヶ月ぶりだねえ。また徹夜かと思うと布団が恋しいぜ |
GM | 大丈夫のハズだ今回は |
モルフォ | スピーディーワンダーなシナリオを予定しているそうだ |
大丈夫のハズが本当に大丈夫だったためしがない。
しっかり今回もプレイに5時間近くかかっております。(ごめん……)
さて、前回は魔術師ギルディンの屋敷でブリキのメイドロボを助けた一行。その事件についてはリプレイ第2話「Gの食卓」をごらんください。
前回得た経験点は、1011+各自1ゾロ分、でした。この経験点で成長があったのは、ミッジヴァルト(プリースト/ラーダ新規取得)、ギナ(ファイター2→3)、ルビー(ソーサラー1→2)の3名。特にルビーが2レベルになったことで、パーティ全体の戦力がぐんとアップしたと言えるでしょう。
なお、前回バードを3に伸ばしたものの、新しく身につける呪歌と言語を決めかねていたホットウロにも、何を取るか決めてもらいました。
ホットウロ | あー、そうそう。GM、追加呪歌はマーチ、んで言語は古代語をよろしく |
---|---|
GM | 古代語って、下位古代語でオッケー? |
ホットウロ | うん |
GM | これでデーモンと話ができるようになったね。 |
ミッジヴァルト | デーモンとかでんのかよ。 |
GM | さあね |
今回はギルディン屋敷の事件から一週間が過ぎ、みんながまた仕事を求めてオランの街に集まったところから始まります。この一週間それぞれがどのように暮らしていたのかは、事前にアンケートをとって、みんなに考えてもらいました。
GM | では、前回の事件から一週間後。みんなはオランの街に戻ってきたわけですが…… |
---|---|
ミッジヴァルト | ミッジはこんなポーズで路地に突っ伏しているよ。 |
モルフォ | 打ちあわせの成果か |
ミッジヴァルト | うむ。あやしいお店で全財産ぼったくられた。 |
ルビー | オゥ… |
GM | まちたまえ、ミッジヴァルト。確かにそういうことにすると聞いていたが、そのポーズで倒れるのはもう少し後だ |
ミッジヴァルト | ? |
GM | 君は今まさに、懐にガメル銀貨をかかえて、繁華街のピンク色のお店、その名も《花いろいろ》亭の前にいる |
ルビー | ああ、ファンシーショップ |
GM | (※んなわけあるか!)お店の前ではこう、色々とアレな感じの服を着た、ハーフエルフのお姉さんが客引きをしていたりする |
ミッジヴァルト | すごいいきおいでチラ見してるよ。 |
GM | というわけで、新キャラのサーシェさん。あなたの目の前に、鎧を着た冒険者風のにいちゃんがいますよ。 |
ミッジヴァルト | なにー!? |
今回から新規参加の8人目、サーシェ・フラヴィ衝撃の出会い。
途中参加のキャラを上手くパーティに溶け込ませるには、シナリオの中に組み込むに限る。ということで、ミッジヴァルトの行動申告を利用させてもらいました。
←キャラクターシートをクリックで、キャラクターイラストを表示します。
ミッジヴァルト | そんな展開だったのか!? |
---|---|
エレミール | お水の人だったのか……! |
モルフォ | 個別うちあわせか! |
GM | さて、この場に居合わせたい人。自由にミッジの近くにいることにしてOKです。申告してください |
サーシェ | (それが決定するまではステージすそで出待ち中(ぇ)) |
モルフォ | モルフォはいないほうがおもしろそうだ |
エレミール | その頃の私はきっと、勝手に神殿の屋根に登ってほおずりしたせいで、ファリスの説教部屋で怒られてると思います |
ギ・ナ | その頃ギナは屋敷の例のトラップをわざと踏んでた |
ミッジヴァルト | モルさんは潰されていた。 |
モルフォ | じつはあれから1週間ずっとペラペラのままなんだよ…… |
GM | アメリカのアニメか!! |
ルビー | 略してアニメだな |
モルフォ | でもこの姿だとラップがうまくなる気がする。キック! パンチ! |
GM | 懐かしすぎる |
ミッジヴァルト | こんな感じで話が一向に進まないのはいつものことなのできにしないでください。>サーシェさん |
GM | だいたいギナさん、みんなオランの街にいるんだってば。 |
ギ・ナ | え、うそ。屋敷にいる気分だった。ぬう、では瞬間移動だ。オランにいよう |
GM | ミッジといっしょにいたい人は誰もいないのかな? |
ルビー | じゃあ私が! |
GM | 他にはいませんか? |
ミッジヴァルト | ルビさんだけで決定かな。 |
GM | じゃ、ミッジとルビさんの二人がいるそーです。 |
ミッジヴァルト | すごい勢いでチラ見してるよ |
モルフォ | あくまでチラ見か…… |
GM | サーシェさん、お店の同僚の女の子があなたに「あいつら、さっきからこっち見てるよね? 引っ張り込んでみる?」と提案してくるよ |
サーシェ | 「あらぁ、そこのステキなお二人さん、ちょっと寄ってかなぁい?」 |
ミッジヴァルト | 「ん? わたしたちかね」 |
サーシェ | 「そう、おにいさんた・ち(はぁと) その兜の間から見える瞳が理知的で、ステキだわぁv」 |
ミッジヴァルト | 「ははは、またまたお世辞がうまいお嬢さんだ……ふたり頼む」 |
ルビー | 「え、私もですか!?」 |
GM/女の子 | 「二名さまはいりまーす」 |
サーシェ | 「ごあんなぁ〜い♪」 |
ミッジヴァルト | ルビさんをずるずるひこずって入るよ。 |
ルビー | あーぁーぁー |
ミッジヴァルト | 「なあに、こういうのも人生経験というものだ! 思うにきさまはこういうのに疎そうでいかん! わたしが一つ教えてやろうというのだー!」 |
ルビー | 「私にはなにかが間違っているように思われます!」 |
GM/女の子 | 「なにか間違ってますぅ?」と、ルビーの前に前屈みで |
ミッジヴァルト | その谷間にむしろミッジが釘付け。 |
ほんとにノリがいいな君は。
いつもいつも、アドリブにしっかり付いてきてくれて助かってます。
GM | というわけで、ミッジとルビー。君たちは、しばし飲んだと思いねえ。で、しばらくすると、黒い服を着たガタイのいいお兄さんが奥から登場 |
---|---|
ミッジヴァルト | 「どわあっはっはっはっは!! ……ん、なんだいいきぶんだったのにまったく」 |
GM/黒服 | 「お客さま、そろそろお会計をお願いします」 |
ルビー | 「おやぁ? お勘定ですか……、おいくら?」 |
GM/黒服 | 「お二人あわせて5000ガメル頂戴します」 |
ルビー | (耳くそをほじっている)「はい?」 |
モルフォ | 愉しい時間ってあっという間だね! |
ギ・ナ | (※どこか遠くで)「うーむ。払いの悪い野郎を身包み剥いだ頃を思い出す」 |
前は、そんな仕事してたんですか、ギナさん?
ミッジヴァルト | 「く……? あー、すまんが最近耳が遠くなったようでな。もう一度いっていただけないかなななな」 |
---|---|
GM/黒服 | 「5000ガメル頂戴します」 |
モルフォ | ガメラレルに通貨単位を変更すべきだ |
GM | さて、どうするかな? 君らの様子をみて、店中のこわそうなお兄さんたちが、徐々に君らの方に包囲を狭めつつあるが! |
サーシェ | 「うふふ*」(二人の間でにっこりにこにこ) |
ホットウロ | おそろしいな |
ギ・ナ | (※どっか遠くで)「ヘタに刃向かった野郎にゃ、より酷くやったっけなあ。うむうむ、あれは血湧き肉踊った」 |
GM | ギナさんこええよ。 |
モルフォ | というかギナさんはべつの場所で偶然そういう思い出に浸ってるんだよね? |
ギ・ナ | そうだよ |
モルフォ | 戦士の勘ってすごいなあ |
ルビー | (すいません、ミッジさん、私ちょっと足りなくて……。お手持ちは?) |
ミッジヴァルト | (え〜今ー……いやいやいや、かんがえるまでもないだろじょうしきてきにかんがえて) |
モルフォ | 考えてるのか考えてないのか、はっきりしてください |
ルビー | 私は杖は持ってきていますか? |
GM | そりゃ、いつも持ってるんじゃないかな |
ルビー | 「あの、ちょっと、その、割高ではないですか?」 |
ミッジヴァルト | 「そそうだぞー! だんことしてこうぎする!!」 |
GM/黒服 | 「なんだとー? うちの店に文句つけようってのか」 |
ミッジヴァルト | 「い、いや文句とかではなく世間一般の常識というものに照らし合わせてみてだなあ……? ほら、なんか、こう、いろいろあるだろう」 |
サーシェ | (GMー! ごにょごにょ……) |
ん? なんだろう? と思ってると、サーシェからTalk(チャットの参加者個人にメッセージを送る機能)が入ってました。
サーシェ《Talk》 | 支払いの代わりに協力を要求する形……で私が言った方が良いでしょうか? |
---|---|
GM《Talk》 | はい、おねがいします。そろそろ割ってはいってみてください |
サーシェ《Talk》 | 店員が見ている中で話持ち出して大丈夫なのでしょうか?「ちょっとこちらへ……」と裏口とかに誘った方が良いのかな? 店員に「話はつけておいたから。ここは私が代わりに支払いしておくわ」とか? |
GM《Talk》 | うん、その方針がいいのでは |
実は今回のシナリオ、新PCのサーシェが依頼主となる形にしております。新キャラとパーティの接点を作るためだったのですが、TRPG初めてのサーシェさんには、ちょっと大変だったかな? これ以後も、プレイ中に何度となくTalkで相談が来ました。あたふたさせちゃって、ごめんね、サーシェさん。
しかし、裏でのあわてっぷりに対して、プレイのほうはというと……
サーシェ | 「おふたりサンv ま・さ・か、お支払いただけないのかしらァ?」 |
---|---|
ミッジヴァルト | 「ま、まっさかか冗談をいっちゃいけないよお嬢さん」 |
モルフォ | なかなか堂に入ってますねサーシェさん |
ミッジヴァルト | 「このミジミッザ・ミッゼスト・ミジンバール・ミゼリコリシュマリド・ミジ(ガリッ)ひょもあろうもにょがしょんあ」 |
モルフォ | こないだと名前が変わってるような!? |
ルビー | 酔っ払って魔法は使えるんだろうか… |
GM | 問題ない>ルビ |
モルフォ | 人間むちゃくちゃ酔っぱらったときにはいちばん楽な状態で集中しようとするものです |
ルビー | アバン先生自重。(ミッジさん、出口の方向を確認しておいてください) |
ミッジヴァルト | (ん、あああなんだこんなときに!?) |
ルビー | 部屋を真っ暗闇にして出口まで走り抜けられるぐらいの距離ですかね |
GM | ま、いけるとしよう。では、“ダークネス”いくかね? |
ルビー | おう! |
GM | 2dでどうぞ。1ゾロ以外かかります |
ルビー | でやー!(ころころ)かかった! |
GM | では、店の中が真っ暗やみになった。「うわああ!? 一体なんだ!?」と大騒ぎ |
ミッジヴァルト | 「い、いまだー!!」 |
ルビー | 出口に向かってつっぱしります! |
なるほど、こういう作戦に出るなら、こっちの対応はこうだ! というわけでサーシェさんにTalk。
GM《Talk》 | サーシェさん、ここはミッジを暗がりに連れ込んで助けるパターンがいいかと! |
---|---|
サーシェ《Talk》 | はぁはぁ……と気付いたら手を掴んでそれから話を! という形? |
GM《Talk》 | はい。お願いします! |
あっちやこっちにウィンドウを切り替えまくる、忙しいGMであった。
ギ・ナ | (※さらに遠くで)「うーむ……今はどうだか知らんが、あの頃あの店の若ぇ衆は地獄の果てまで追いついたのが自慢だったっけなあ。あの店の張本の旦那はタコ部屋もいくつかもってたっけな」 |
---|---|
モルフォ | ギナさんの追想のせいでムダに緊迫感が増してるよ |
GM | では、闇に包まれた店からなんとか逃げ出した |
ミッジヴァルト | 扉を蹴り開けて部屋から出ました。 |
ルビー | 扉に“ロック”! |
GM | おおっ!? じゃ、失敗しなかったかどうか、また2Dでよろしく(※ルビーも魔法の使い方に慣れてきたなあ) |
ルビー | こないだの“ライト”の件があるからな……(ころころ) |
GM | かかったな |
ルビー | ほっ |
バアル | なんという悪役っぷり>“ダークネス”→“ロック” |
モルフォ | というかよく暗闇の世話になるパーティだね |
ミッジヴァルト | 「ふー、これでなんと……か……!?」と気が付くと、目の前に着替え中のお姉さん方がいるんだが。 |
おい。
GM | じゃあ、ミッジはあれか? 間違って奥の更衣室にはいっちゃったの? 逃げられたのはルビーだけ? |
---|---|
ミッジヴァルト | 方向間違えたね! |
GM | (※ほんと全力でネタに走る人だな……)では、気が付いたらルビーさんは一人なのでした |
ルビー | 「あ、あれれ? あれ?」 |
ミッジヴァルト | 「えーと、これは……」とりあえずお姉さん方に「やあ!」 |
GM/お姉さん | 「ギャー!!」 |
ミッジヴァルト | 「ぬわー」 |
ギ・ナ | (※すごく遠くで)「あの渡世でご法度は他所の女に手を出すことだ。あれをやらかしたら、若ぇ衆でもただじゃあすまさなかった。半日吊るされりゃあいいほうだった」 |
ミッジヴァルト | できればいいほうで済ませてください。 |
GM | ギナさんは今までどういう世界で生きてきたんだよ |
モルフォ | 裏社会全般ということで! |
GM | んでは、ミッジ。おたついている君の手を、うしろの暗闇のなかから掴む人がいる |
ミッジヴァルト | 「え、ちょ、やめなにをするきさまー」 |
サーシェ | 「はぁ……〜っあら、コッチの方をつれてきちゃったのね……ちぇっ(小声)」 |
エレミール | どこへ行ってもミッジの扱いは変わらないですね(ホロリ |
サーシェ | 「うふふ。また会えたわね、戦士サンv」 |
ミッジヴァルト | 「ってえ、その声はさっきのおじょうさ……いや女かー! 最初に聞いたのと話が違うではないか!?」 |
GM | 違わないさ! ただ、ちょっと女の子たちの飲んだ分も勘定にはいってるだけだ。 |
ミッジヴァルト | うわらば |
ルビー | サービス料なんてしらないよ! |
モルフォ | ポッキリがポッキリですんだためしはない |
エレミール | むしろ心がポッキリおられるくらいむしられるんですね |
モルフォ | まさに……! |
ギ・ナ | (※とにかく遠くで)「ミッジの騒がせ屋が本領を発揮すりゃあ、おれたちゃあの屋敷を十日と持たずに手から離さなきゃならねよ」 |
モルフォ | ギナさんやっぱり視えてますよねえ!? |
ギ・ナ | はっはっは |
モルフォ | 千里眼キャラ属性までついてますます最強だ |
ミッジヴァルト | 説明しよう! ドワーフ・アイはどんな遠くの荒事でも感知するのだ!! |
ドワーフ・アイは暗闇を見通す能力です。
ミッジヴァルト | で、手を引っぱられてどうなったんだ!? |
---|---|
サーシェ | 「お・か・ん・じょうv(にっこり) ……〜というところなんだけど。 (周りの様子に気をつけつつ小声)アナタ、なかなかやれそうな感じの戦士さんね?」 |
ミッジヴァルト | 「んん!? き、きっさまーそんなこといってももうだまされんぞー!!」 |
モルフォ | サーシェさんの目は節穴という設定なのだろうか |
GM | かもしれない。 |
ミッジヴァルト | てめえらの中でミッジはどういう扱いなんだ。 |
モルフォ | にゃはっはあん |
エレミール | いや、使い捨てても問題なさそうな駒としてなかなかやれそうと言っているのかも |
モルフォ | ありうる話だ |
ミッジヴァルト | すくなくともエレさんは本気でそう思ってるよね。 |
エレミール | うん |
ミッジヴァルト | 即答かよ……。 |
GM | 仲のいいパーティだね |
ミッジヴァルト | (どよんど) |
サーシェ | 装備品を見て、ごく最近戦った形跡を感じたようです。とりあえず、それなりの腕だけはあるだろうと。 |
モルフォ | うちのパーティにはもったいないほどまっとうな判断基準だ! |
エレミール | これがロマンスに変わるかそれともそのまま使い潰されるかはミッジ次第だな |
ホットウロ | ロマンス……ねぇ(首を左右にふりながら溜息) |
モルフォ | ホッくんは長く歌われる歌にするにはちゃんとラヴも入れなきゃいけないことを学ばなくては! |
ホットウロ | わかっている! わかっているけど!(ウチのメンツ見ながら)ムリぽ(血の涙) |
モルフォ | 今回に期待するんだ! |
サーシェ | 「〜っ! ちょっ……にやけたりへこんだり……何かカンチガイしてない?(ちょっとおろおろ)〜その腕を見込んでの、お願いがあるのよ。」 |
ミッジヴァルト | 「ああ、お願い〜?」 |
ルビー | おお、依頼だ依頼だ |
サーシェ | 「もしアナタがお願いを聞いてくれたのなら、私がこの場の支払いを何とかしてあげるわ。」 |
ミッジヴァルト | 「……ほ、ほんとだろうな?」 |
サーシェ | 「えぇ。上手くいけば、アナタにだって損はさせないわ」 |
ミッジヴァルト | 「ええい、聞く聞く! だからなんとかせい! いや、してください!!」 |
GM | ではミッジ、みんなの所に行くかい。たぶん冒険者の店にいけばみんな集まる |
---|---|
ミッジヴァルト | 行こうか。 |
ギ・ナ | 「さて、そろそろあの騒がせ屋が結んだ実を持ってくる頃だな。素振りするか、っと」 |
モルフォ | 「んー! 今日もいい天気……こんな日はなにかいいことが起・き・そ・う☆」モルフォの勘は外れる。 |
GM | というわけでみなさん、お待たせしました。冒険者の店にミッジが駆け込んできましたよ。女連れで |
バアル | 「おめでとう」 |
ギ・ナ | 「おっ、女連れたぁ粋じゃねえか」 |
ホットウロ | 「ミッジー もしかしてヒモになっちゃったー?」 |
ルビー | 「ミッジさん、ご無事だったんで…うぇっ!?」 |
ミッジヴァルト | 「ちーがーうー! 仕事だ仕事!」 |
サーシェ | よろしくおねがいしまぁすー!(どきどき) |
モルフォ | 「とりあえず話を聞いてから──素手で殴るかモニングリオンで殴るか決めるわ」 |
ミッジヴァルト | 「できればモニングリオンで頼む」 |
エレミール | 「Mに目覚めましたの?」 |
モルフォ | 「まさかとは思ってたけどミジバルってそうだったんだ……」 |
ミッジヴァルト | 「夢ならさめてー」モルフォの素手だと、目が醒めるのに威力が足らないと思ったのさ |
サーシェ | (あら……アタシが思っていたより人数が。これは今後、頼りになりそうね) |
ミッジヴァルト | 「ほれ、説明したまえ」 |
ルビー | 「え、そのぼったくり酒場のひとが依頼人なんですか?」 |
ミッジヴァルト | 「あーまー、そのーあれからいろいろあってなー……」 |
GM | では、依頼内容の説明は、サーシェさんから聞いたということで俺が担当します |
ギ・ナ | 「仕事? 人攫いか? だったら専門を紹介するぞ」 |
GM | ちがうさ! 強盗だ。 |
ギ・ナ | 「なに強盗! 話を聞こうじゃねえか」 |
強盗で食いつくなよ。
GM | サーシェは数日前、あの店の奥にある個室で、2人の男が密談しているのを盗み聞いてしまった。内容は、どうも違法な魔法のアイテムの取引らしい |
---|---|
ホットウロ | 「うほっ」 |
モルフォ | 「匂いたつお金の香り」 |
GM | その魔法のアイテムを、2人の男は「壺」を呼んでいた。壺を売ろうとしている男のほうは、「100万ガメルは下らない品物だ」と主張していたのだが |
モルフォ | すでに正座して聞いています |
GM | どうやら急いで売らなきゃいけない事情があるらしく、30万ガメルに値切られていた |
ルビー | それでも30万か |
GM | 取引場所は、スラム街にある廃屋。取引時間は明日の夜。というわけで、サーシェの依頼は、この取引でやりとりされるお金を横からかすめ取ってしまおう、その手伝いをしてくれ、ということです。 以上説明終わり! 質問があればどうぞ |
ギ・ナ | 「腹の黒い話だねえ」 |
モルフォ | 「……盗みかあ」と正座していた足を崩す |
ミッジヴァルト | (なんかやばい話になってきたぞ……) |
エレミール | 「結局違法行為ですのねぇ」(溜息 |
ミッジヴァルト | (かといってことわったらさっきの店に突き出されるし〜) |
ギ・ナ | 「分け前は?」 |
サーシェ | サーシェは山分けで良いと思ってます。出来ればちょっと色がついたら嬉しいなぁと。 |
バアル | 質問その2。「その違法な壷というのは、具体的にはどういうものなんだ?」 |
GM | それは不明。話の中には出てこなかった |
エレミール | 肩こりに効いたりするとか |
ルビー | 有名な陶芸家イホーの作品とかいわれたら怒るぞ。 |
モルフォ | そういうGMよくいるよね |
ホットウロ | 「……裏取引とはいえ、こっちもどう考えても盗人そのもの……ギルドに話は通したほうがいいんじゃない? 下手するとギルドの手配書に乗る気はするんだけど」 |
ギ・ナ | 「なにしろ100万だからな!」 |
ルビー | 十万日分の生活費だ |
ホットウロ | 「正直乗り気がしない。ほんとしない。その壷が世間に出るとすごく困るもので、それを奪還して封印っていうシチュなら歓迎なんだけど」 |
エレミール | 「これ以上ファリス神殿に睨まれそうなことをしたらあの華麗な装飾を見に行きづらくなるんですわよねぇ」 |
ミッジヴァルト | 「い、いやいやいやそこをそう言わずにだな……」 |
ルビー | 「……(大きく出れない)」 |
GM | ま、確かにリスクが大きいのは間違いないね。ただ、相手も違法なので、訴え出られることはないだろうが |
今回の依頼は、あえて法的にグレーゾーンにしてみました。最初の2話で、ひどくならず者っぽいパーティになっていったわけなのですが、いざ本格的に犯罪行為(か、それに近い行為)が依頼として入ってきたとき、どのように対応するか? を見たかったのです。
ミッジヴァルト | 「この目の前に横たわる巨大なチャンスをものにせずしてなにが冒険者かー!?」(目が高速クロール) |
---|---|
ギ・ナ | ミッジの面を上げる |
GM | 街中で面さげてたんかい。 |
ギ・ナ | 「いつになくテソショソたけえからよ」 |
モルフォ | 現れた顔面にとりあえず正拳を入れる |
ミッジヴァルト | 「あべし」2Dはいいのかモルさんや。 |
モルフォ | 命中確定でいいのかしら |
GM | 好きにやってくれ! |
モルフォ | (ころころ)5 |
ミッジヴァルト | (ころころ)避けた |
ルビー | さすがファイター |
サーシェ | (ちょっ……仲間内で乱闘?! どんなパーティなのよっ?) |
もうすっかり慣れてしまって投げやり気味なGMとは対照的に、びっくりしているサーシェさん。
思えば、この反応がふつうという気もします。
ミッジヴァルト | 「まてまてまてまてわたしだってなにも好きでこんな話を持ってきたわけではなあ!?」 |
---|---|
エレミール | 「しかし、いつになく必死ですわね。ミッジヴァルト? 何か隠していることがあるんではないんですの?」 |
ミッジヴァルト | (ドキーッ!!)「は、はっはははわたくしがみなさまにたいしてなにかかくしだていたしたことなどいまだかつてあっただろうか、いやない」 |
ギ・ナ | 「ほー、じゃあ、どんな経緯で話を持ってきやがったえ?」 |
ホットウロ | 「バレバレだよねー(しみじみ)」 |
ギ・ナ | 「こんな美味ぇ話の出所が知れねえじゃあ、どうにも気味が悪ぃじゃねえか」 |
ミッジヴァルト | 「わたしはただぐうぜんさっきそこで出会ったこのお嬢さんがどうしてもこのわたしの腕を見込んでと頼み込んでくるのでそれでだな……」(ルビさんにすごいいきおいでウインク) |
ルビー | 「ミッジヴァルトさんの腕が見込まれたというのなら、仲間として、友として、お手伝いしないわけにはまいりませんね」(あさっての方向を見ながら) |
モルフォ | しばらく殴りかかろうとしていたが当たらないので息を切らせているモルフォ |
GM | モルさんファイターとりなよ。ミッジにツッコミいれるために! |
ミッジヴァルト | ミッジはきみの挑戦を待っているよ! |
エレミール | フォースなら確実に当たりそうですけど |
GM | それだ |
モルフォ | 「……ぜえはあ……まあこのスケベ野郎のことはおいといて、サーシェさんだっけ? 質問したいんだけど」 |
サーシェ | 「はい?何かしら?」 |
モルフォ | 「依頼に来たのはどうして? ぶんどってでもお金が欲しい理由とか、事情ってあるの?」 |
と、ここでサーシェの反応がぴたりと止まる。
どうやら、金を必要としている事情の設定がなく(これは、GMの設定不足でもあります)、どう説明しようかと悩んでしまったようです。
とりあえず、この場は「今は答えられない」ということで、なんかそれっぽい感じにはぐらかすことにしました。
一方、話題はさっきちらりとでてきた、盗賊ギルドのことに。
ホットウロ | 「ギルドを通さないなら、今回僕は取り分いらないからねー。少しでも身の安全は確保するよー♪」 |
---|---|
ギ・ナ | 「相変わらずあの歌謳いは後ろで備えるのがうめえねえ」 |
ルビー | 「ホットウロさんのおっしゃる通り、何らかの後ろだては備えておきたいところですね。私は盗賊ギルドには詳しくありませんから、細かいことはわかりませんが」 |
GM | ほっくんとバアルは、年会費払ってるから接触する気になれば盗賊ギルドには行けるよ |
ルビー | でも盗賊ギルドそのものが関わってたら消されたりしないものかしら |
ホットウロ | いや、事前確認でいちいち人間消していたら構成員そのものがすぐにいなくなってしまうさね |
エレミール | 盗賊ギルドで『見て見ぬふりすべき取引』なのか『ギルドの預かり知らぬ取引』なのかを聞けば多少危険度は下げて情報集めれそうな気がする……がどうだろう? |
バアル | 「確認してみるだけしてみようか」 |
ホットウロ | 「そうだねー。確認は僕がいくよー」 |
ルビー | バアルさんとホットウロさんがギルドに向かってくれるとして |
GM | モルさんは納得してないみたいだけど、動くの? |
ホットウロ | すぐは動かないよ。とりあえず方針決めてからだよ。そもそも依頼をキャンセルするなら聞きに行かなくていいんだし。「ねーねー、モルフォーどうするー? 受けるんならギルドにひとっぱしりしてくるけどー」 |
モルフォ | 「考え中。とりあえず行っといたら?」 |
ホットウロ | 「んー、それじゃいってくるー」 |
GM | はい、ではほっくんが盗賊ギルドね |
バアル | 一応所属してるので、自分も付いていきます |
ミッジヴァルト | 「た、たのんだぞー」 |
ルビー | 「夜道は足元に気をつけるんですよー」 |
ホットウロ | 「はーい♪」 |
GM | 場面をギルドに移すよ。ギルドで番してる盗賊が「よう。珍しいな、ホットウロ。バアルもいるのか。何の用だ?」 |
---|---|
ホットウロ | 「こんばんわー。ちょっと一仕事する予定なんで、少しお伺いにきましたー」 |
GM/盗賊 | 「へえ、それはいいが、1割の上納金おさめるのは忘れんなよ。で、何やるの?」 |
ホットウロ | 「なんでも裏取引があるみたいでー、何の壷だったっけ?バアル」 |
GM/盗賊 | 「壺? 裏取引? ……おい、ちょっと詳しく聞かせろ」と、盗賊が興味をしめしたようだよ |
バアル | 「知らんな。俺たちもブッキングなりお尋ね者になるのを回避しようと確認にきただけだ」 |
GM/盗賊 | 「……うーん。そうか。そういう話を前に聞いた気がするんだが、なんかいま、ちょっとど忘れしちゃったなあ。喉のこのへんまで出かかってるんだけど」盗賊さん、物欲しそうにしてるけど? |
ホットウロ | 「流石にこっちも依頼だから余計なことまで話さないよー というか、ギルドが管理しているモノじゃなさそうだしねー」 |
GM/盗賊 | 「ああ、確かにギルドが管理してる取引ではない。だから、ほっとけないかなー、とは思ってる」 |
モルフォ | もしやバアルに腹芸が通じない属性がつく展開か |
GM/盗賊 | 「うーん、ほんとこう、もう少しで思い出せそうなんだけど……ね! ほら!」 |
ホットウロ | 「んー、それじゃ僕らは取引を妨害する事自体はかまわないよね? 勿論後程報告と上納金は納めるよ」 |
GM/盗賊 | 「え、あ、そう……そりゃまあ、いいよ。好きにやっちゃって」いかん、この二人遠回しに言っても通じないキャラなのか!! |
モルフォ | いいなあこういうの |
ホットウロ | そうですよー。気付いても気にもしない(ぉ 別に盗賊として生計立てるつもりはまるでないわけだしー(ぉぉぉぉぉぉ |
GM | があん。まあいいけど! |
ホットウロ | 「というわけでまた後日ー。あ、今度甘いものもってくるからねー」 |
GM/盗賊 | (二度とくんなー金にならないやつー) |
ホットウロ | というわけでタタッターと帰ってきます |
GM | あーあ、帰っちゃった |
バアル | おおっと待った |
GM | へい |
バアル | ホットウロが出て行ったのを見計らって、「のど飴買うとしたら、どのくらい必要だ?」と聞く |
ルビー | 思わぬ物分りのよさ! |
モルフォ | よかった、バアルはそれなりに頼りになった。ただし独断専行! |
GM/盗賊 | (※GM的にも助かったよ……)「最近はのど飴も高くなってなあ。ま、このくらいかな……」と、指一本 |
バアル | 「そうだな、高くなってるよな」と1ガメル |
GM/盗賊 | 「怒るぞ。」 |
ホットウロ | それは怒るよねー |
バアル | 単位ガメルだっけ? |
ルビー | 単位は合ってるけど! |
ミッジヴァルト | すごい図太さだ。 |
ギ・ナ | 役人に嗅がす鼻薬に糸目をつけちゃあならんぞ |
バアル | というかプレイヤーが指一本がどのくらいか分かってない! |
エレミール | まぁ、やはり100単位かねぇ |
GM | 1ガメル100円くらいと考えてね。物価が違うので、価値もいろいろだが |
バアル | んじゃあ10でもないか |
GM | まあ、ぶっちゃけ100ガメルでおねがいします |
バアル | 残念! 5足りない!(※このときバアルの所持金95ガメル) |
GM | もういいよ、95で! |
ギ・ナ | 泣く泣くだな |
ルビー | 盗賊が折れるとは… |
モルフォ | 細かいのがジャラジャラ出てきたんで同情したんだよ |
GM/盗賊 | 「やれやれ……したっぱはこんな収入でもないと、生活できないんだよな」 |
バアル | 80でどうだ! |
GM | まだ値切るんかい! |
バアル | ぎりぎりまでいくじぇ |
ミッジヴァルト | 生活がかかってるからな。 |
ホットウロ | 受付の盗賊さん災難杉 |
モルフォ | もうすったもんだで最終的に50になったとかでいいんじゃないかな |
GM | それはひどい! ええい。じゃあ90! |
バアル | 75 |
ミッジヴァルト | 下がった!? |
ホットウロ | うわぁ |
ギ・ナ | 掟破りの交渉術! こんなんギナでも見たこと無い! |
サーシェ | 熱いバトルが……! |
GM | もういいや、モルフォの案採用で……50で泣く泣く教えてくれた |
ルビー | ほんと泣く泣くだよ! |
モルフォ | みんなちがうジャンルで暴力的だよね |
ミッジヴァルト | さすがバアル・ゼブルおれたちのできないことをかるがるとやって(ry |
バアル | 50でオーケーです。ほんの少し、それからさらに値切りたいって思ったのは秘密だ! |
GM激白! 「人生に疲れました。」
GM/盗賊 | 「じゃあ教えてやろう。この取引を進めてるのは、モグリの密売組織だ。そいつらが、世間知らずの学者と取引しようとしている。 学者は賢者の学院に所属する、けっこう立場のあるやつだ。 その賢者、学院の“禁忌の間”から、とんでもない品物を盗み出した。それを金に換えて高飛びするつもりらしい」 |
---|---|
バアル | 「なるほど」 |
GM/盗賊 | 「賢者の名前はゲッペン。セージレベル6。魔法は使えない、賢者オンリー」 |
ミッジヴァルト | あ、そか、セージはあくまで知識オンリーなんだ。 |
ルビー | てっきりソーサラーかと |
エレミール | どういった品物であるかも問題になりそうだな…… |
GM/盗賊 | 「盗み出した品物は、《魔神召喚の壺(デーモン・ジャー)》だ」 |
ミッジヴァルト | やっぱりでるんじゃねえか!!>デーモン |
冒頭の、ホッくんが新しい言語習得するくだりを参照のこと。
なんであたるのかなあって思ってたよ。
ちなみに《魔神召喚の壺》は、異界からデーモン(“魔神”と表記されますが、悪魔みたいなものと思ってください)を召喚し、意のままに操ることができるという、とんでもなく危険なアイテムです。
なにしろ、最下級のデーモンでも、今のパーティでは全滅しかねないほど強力な敵なのです。
エレミール | なんか、どこかで聞いたような話だとは思ったんだよなぁ(遠い目 |
---|---|
ルビー | 一瞬で【大魔王封じ】のフダがついたジャーを思い浮かべた |
GM/盗賊 | 「モグリの組織なので、ギルドとしてもなんとか潰したいと思ってる。だが少人数の組織なので逆に潰しにくくて困ってるんだ。やってくれるなら助かるね」 |
バアル | 「潰したことで報奨金とかは出ないかね」 |
モルフォ | ほんとうにすがすがしいまでに直球だねバアルさん |
GM/盗賊 | しらーんぷり |
ルビー | そんなもんか… |
GM | というわけで、情報はそんなもんです |
バアル | では「情報提供ありがとう。のどを大事にな」といって冒険者のギルドを出る |
GM/盗賊 | 「ありがとよ……ほんと情報料値切るのお前くらいだよ……」 |
モルフォ/盗賊 | 「あいつはきっと大物になる……」どーん |
ミッジヴァルト | 尾田自重。 |
モルフォ | いやスラダンのバッシュ屋さんだよ |
ミッジヴァルト | ちがった! |
ルビー | 尾田ならドン!だろう |
モルフォ | どーんもあるよ |
ミッジヴァルト | ポロリもあるよ |
ギ・ナ | メメタァもあるよ |
バアル | そうだ。使ってない通常ダガーって、情報量代わりに渡せないかな |
ルビー | ダガーことわる |
モルフォ | このモルフォ・リバシフルが金やちやほやされる以外のために動くと思っているのかね! |
ミッジヴァルト | 動けよ。 |
エレミール | さて、ではバアルたちが盗賊ギルド行ってる間に……「さぁて、ミッジヴァルトにルビー」 |
---|---|
ルビー | 「はい?」 |
ミッジヴァルト | (ビクリ!) |
エレミール | 「とっとと何があったか吐かんかコラ!」 |
ミッジヴァルト | 「ひいいいいい」 |
ルビー | 「ゲッホ! ゴホ! 持病のシャクが……」 |
モルフォ | 「エレさん人格変わってる!?」 |
エレミール | この短い1週間ほどの時間にこのPTに毒されてきてるのさ |
ミッジヴァルト | 「い、いややややそれはさっき言ったとおりだねなあルビーあ、コラきさま!!」 |
ギ・ナ | 「ちなみに嘘偽りには俺の拳が物を言うぜ」 |
ミッジヴァルト | 「サーセンじつはカクカクシカジカまるまるうまうま」 |
モルフォ | 「はあわかったようなわからんような……」 |
エレミール | 「無様ですわね」 |
ミッジヴァルト | 「(どよんど)めんぼくしだいもございません……」(面頬DOWN↓) |
モルフォ | 「鼻の下伸ばしてるからよ……ていうか、ルビさんがついていながら……」 |
ルビー | 「私だって…そんな…」(杖で床をごりごり) |
ギ・ナ | 「たかが暗がりでカモを逃すたぁ、あの店の用心棒ともも質がおちやがった」 |
GM | 人間はふつう闇の中で目は見えない。 |
ミッジヴァルト | 「しかしこの仕事を成功させれば大金がー!!」(面頬下がってる) |
エレミール | 「その大金もミッジヴァルトに持たせていてはすぐに使い切ってしまうでしょう? とりあえずミッジヴァルトの取り分は、モルフォの管理下におくことでよいですわね?」モルフォが財政担当として定着しているという認識デス。 「今回のあなたの取り分は次に何かやらかしたときの保険です。い・い・で・す・わ・ね!」 |
ミッジヴァルト | 「はあい」 |
ギ・ナ | 「成功できなきゃ、その5000だかの金をそうだな……どう払わせるかな」 |
ミッジヴァルト | 「そこはほれ、やさしいみんながなんとかしてくれるな?」(面頬下がってます) |
ギ・ナ | 「おう、おめえの元の親方に洗いざらい話して泣きつかせるか」 |
ミッジヴァルト | 「すんませんまじすんませんそれだけはカンベンしてください……」 |
ギ・ナ | 「大工の親方てえのは、そりゃ厳しい連中の見本だからな。おめえの首がいつまであるか見物だぜ」 |
ミッジヴァルト | それ出されると面頬の効果もねえよ。つかいつのまに大工だとばれたんだろう…… |
モルフォ | 「あんたほんとに忘れてんの? うちの寺院の雨どい修理してたじゃない」 という設定になったんだったよね? |
実はミッジヴァルト、元大工ということを隠して、貴族の血筋を名乗っているという設定だったのです。(だからあの長い名乗りもでたらめで、実は毎回名前が違う)
でも前回、モルフォがミッジのことを「大工……」と呼んでるシーンがあり、これをどうつじつま合わせようか? と、プレイ後に話し合いになりました。
結果、「前にチャザ神殿の修理にミッジヴァルトが来たことがあったのでモルフォは見知っていたが、ミッジはモルフォのことをさっぱり忘れていた」ということになりました。が……
ミッジヴァルト | 「……は?」モルフォはミッジのストライクゾーン下すぎて印象がなかった |
---|
……そういう理由でかよ。
ミッジヴァルト | 「え、あー、ということはその、チャ・ザの、あの? うそお!?」 |
---|---|
モルフォ | 「やっぱり忘れてる……ま、いいけど」 |
ギ・ナ | 「こいつ兜の中身はいってんのか」 |
ミッジヴァルト | (終わった……わたしの華やかな冒険者デビュー終わった……) |
ルビー | 始まってたの。 |
ミッジヴァルト | /(^o^)\ハジマッテナカッタ |
ギ・ナ | 「まあ、いざってときにゃああの屋敷を手放してでも金は作って、ミッジには親方のとこで命を秤にかけてもらうというわけに定まったわけだな」 |
モルフォ | 「あの屋敷いくらになるかなあ? っていうか、ブリきーいくらになるのかなあ?」 |
ルビー | 「やっぱり売るんですかぁ…」 |
モルフォ | 「シミュレーションだよ! 約束もあるからね!」 |
とかなんとか、いつもの馬鹿話をやってるところに、戻ってきたバアルたちが合流。
ホットウロ | 「ただいまー。ギルドは関係ないからおもいっきり懲らしめてOKだよー。あと、後で上納金払うから僕の取り分は確保してねー」 |
---|---|
ルビー | さっきの話は帰ってきたバアルさんから聞かされたということでいいのかな |
バアル | ホットウロの話と整合性のあるよう、話しました |
モルフォ | 「なんでわざわざホッくんが去ったあとに訊いたの? まさか実はこっそり報奨金とりつけたとかないでしょうね? あァん?」 |
バアル | 「残念ながら、取り付けられなかった。もしあったのなら隠して独り占めするさ」 |
モルフォ | 「その独り占めを疑ってるんだけど、まあいいや」 |
バアル | 「賢者が関わってるそうだから、そっちからいけられないか」 |
ミッジヴァルト | 賢者の学院に売り飛ばすか。盗んだやつ込みで。 |
エレミール | 「賢者の学院の方ならむしろ、『こんなスキャンダルがあるんだが黙ってて欲しかったら…』な展開のほうがありそうですわね」 |
GM | がめついな! |
ルビー | 衣食足りて礼節を知るのさ! |
ホットウロ | 「故郷の隣の家のおばちゃん。都会はお金に目の色変える人たちでいっぱいだよー」 |
GM | グラスランナーに故郷などない! |
ホットウロ | 「無いんだけどねー♪」 |
ミッジヴァルト | 「ま、まあこれで安心して仕事ができるじゃないですかみなさん、ね、ね!?」 |
ルビー | 「その通りですよミッジヴァルトさん! がんばりましょう!」 |
ギ・ナ | 「行く殴る盗るでいこうぜ」 |
サーシェ | 「さぁて、話はついたみたいね」 |
モルフォ | 「サーしぇん(もうあだ名つけた」 |
サーシェ | 「……何かしら?(あだ名に動じずさわやかに)」 |
モルフォ | 「ひとそれぞれ事情はあるだろうから、話したくないってことなら訊くのはやめるわ。これだけ教えて。なんとしてもお金が必要なのね?」 |
サーシェ | 「〜えぇ。なんとしても。」 |
モルフォ | 「悪党二組と冒険者の生活と依頼者の幸福をはかりにかけたらカチカチカチジャリーン。取り引き成立!」(ガッシ |
サーシェ | 「ありがとう、嬉しいわ。頑張りましょう!」(ガッシ |
ミッジヴァルト | 「よし!」 (一番厄介なとこが通った……!!) |
モルフォ | 「どろぼーは気が進まないけど、割に合うなら別だからね!」 |
ルビー | 「話がまとまったところで、ご飯でも食べながら詳しいお話を聞かせていただけますか?」 |
ギ・ナ | 「おうマスター。肉と酒だ」 |
ミッジヴァルト | 「あ、わたしは酒はしばらくいいです……」 |
ギ・ナ | 「ところで、うちに仕事を持ち込んだ奴には、途中でびびってイモ引かねえか確かめるために、俺のモールを受けてもらうんだが……」 |
GM/ガイル | 「へっくしょん!」 |
どっか遠い場所で古めかしいリアクションをするガイルくん(第1話の依頼人)であった。
ルビー | いつそんなルールが!? |
---|---|
ギ・ナ | 「こういう危険な大仕事にゃあ、これくらい念を入れねえと」 |
ミッジヴァルト | 「むしろどんとやってくれ」 (夢ならさめてー) 「……ごめん、やっぱギ・ナなら素手でいい!」 |
ギ・ナ | 「む、素手か……よし」(ころころ) |
ミッジヴァルト | (ころころ)「たわば」 |
GM | じゃあ、打撃力0でダメージを! |
ギ・ナ | おう(ころころ)2か |
GM | 今回からギナのレベルが上がってるので、6点追加してダメージ8。あと鎧と冒険者レベルで軽減してくれ |
ルビー | すげえ。 |
ギ・ナ | しまったレベル上がってたんだった |
ミッジヴァルト | 「ぬおお、いたい!? 夢じゃなかった!?」 |
モルフォ | 「たるんでるからよミジバル。これが実戦なら死んでるわ!」とふんぞりかえる |
GM | あなた何もしてないよね。 |
モルフォ | 本当はじぶんで殴って言いたかった! |
ギ・ナ | 「なるほどなあ。ミッジの奴、随分、ひでえ目にあったわけだなあ」蛮国共通語で店でのドタバタ解読完了 |
ミッジヴァルト | 「わ、わかってくれるか……」というかなんだその超能力。 |
モルフォ | 殴ると事情がヴィジョンになって脳裏に浮かぶのか |
ルビー | さぁ…こうしたらなんとなくわかるような気がしたんだ… |
ギ・ナ | このダメージ、サーシェにいったら死んでる? |
エレミール | 大丈夫だよ、モールでもなんとかエレも生き残った |
GM | ハーフエルフはわりと頑丈だから、死にはしないが…… |
エレミール | クリティカルしたらその限りではない |
ギ・ナ | じゃあ殴っちまおう |
ルビー | おおーい! |
バアル | なんという肉体言語派 |
ギ・ナ | じゃあ、また素手で(ころころ)13 |
サーシェ | ってサーシェも殴ったんですか? 生きれますかコレ |
GM | 殴られたので回避してください。2Dと発言するとサイコロふれます |
サーシェ | 2D(ころころ)4 |
GM | サーシェの回避は4なので、あわせて8。くらったね |
サーシェ | 「ひいぃゃあぁぁッッ?!!」 |
ギ・ナ | (ころころ……ダイス目は6と5)ダメージ10点 |
毎度ながら、ヒヤヒヤします。ダイスが6ゾロだったらクリティカルして、命に関わっていたところ。
まあ、お互いのプレイヤーが納得しているからできる遊びですね。
GM | サーシェさん、R12と発言して、鎧でどれだけ止められたか決めてください |
---|---|
サーシェ | R12(ころころ)2 |
GM | 冒険者レベルでさらに2点、合わせて4点とめたので、6点くらった。サーシェさん残り生命力7ね。拳の一撃で半減か…… |
ギ・ナ | や、やべぇ |
エレミール | 毎回のように新キャラのHPを半減させるんだね……! |
ギ・ナ | 「どうにも蛮国共通語でも女の腹底てえのは拝めねえ。うさんくせえねぇ」サーシェの真意は蛮国共通語でも解読できず |
ミッジヴァルト | なるほど。 |
GM | 女の人ってすごいな。 |
ギ・ナ | えいえんのなぞだ |
サーシェ | 「どうしてアタシいきなりこんな目に……」(気持ち的にも少しヘコんだ) |
エレミール | (ポンと肩を叩いて)「運がありませんでしたわね」 |
サーシェ | 「エレミールさん……!」(わかってくれる人がいたと、ほろり) |
ミッジヴァルト | (一瞬ザマアと思ったがすぐになんかいたたまれなくなった) |
エレミール | なんというか友情が芽生えそうだ、主に被害者同盟的な(ぇ |
GM | ガイルも入れてあげてくれ |
モルフォ | むしろガイルさんが盟主 |
ギ・ナ | 加害者としてはちょっと脅威の同盟だ。「まあ、途中でイモ引くようでもなさそうだな」すまんね。役柄役割。すまんすまん。 |
ミッジヴァルト | そうだいまのうちに新しく覚えた“キュアー・ウーンズ”をやってみよう……。 |
モルフォ | ミジバルって精神余裕あるんだっけ? |
ミッジヴァルト | 14ですね。 |
GM | “キュアー・ウーンズ”2発で終わるな |
モルフォ | じゃあモルフォがかけといたほうがいいかもしれないね |
ミッジヴァルト | やさしいな。 |
モルフォ | 「やさしい!? ばかね、いざって時に使えなきゃ別々に覚えた意味がないでしょうが」 |
ミッジヴァルト | 「サーセン」 |
モルフォ | しまった。『べ、別に〜』を禁じ手ゼリフにしていたのに『別々に』って言ってしまったので抵触する |
ミッジヴァルト | ……いや、それは意味違うだろう!? |
モルフォ | じゃあセーフ!? |
GM | 「ああ、つい言ってしまいそうだぜ」みたいなもんか |
ルビー | ああ、ついでにストローもとってくれ |
GM | ちがった。俺のうろ覚え記憶もたいがいだな |
モルフォ | ほんとは氷だよ |
ルビー | 俺のうろ(ry |
モルフォ | というわけでふたりにかけるか |
毎度おなじみ、ギナさんが負わせたケガを癒すモルフォの“キュアー・ウーンズ”。ミッジとサーシェはしっかり全快しました。
GM | はい、全快。サーシェさん5点分くらい生命力オーバーして鼻血が…… |
---|---|
ギ・ナ | 無言で手ぬぐいを差し出すギナ |
GM | 優しいな |
ギ・ナ | (けぇっ、女の扱いは苦手だぜ) |
サーシェ | 「あ、ありがとうございます、ギナさん…!」(内心動揺しつつも、最後、何か納得してほろりとした) |
GM | じゃあ、詳しい情報をサーシェから聞き出したということにしましょう。取引時刻は明日の夜、場所はスラム街のとある廃屋ね。
あと、もうひとつ。サーシェは密談を聞いたとき、壺を売ろうとしている方(賢者ゲッペン)が、うっかり相手の名前を呼んじゃって、「ばか名前を言うな」って怒られてるのを聞いている。取引相手の名前は「ファーブラー」ね |
---|---|
モルフォ | 巨大昆虫でも使役しそうだね |
ルビー | 「さて、どうしましょう。取引時間も場所もわかっていますが……」 |
モルフォ | いま時間どのくらいだっけ。ゲーム内の |
GM | 夕暮れ時じゃないかな。取引まであと1日はあるよ |
モルフォ | じゃ、夜までは情報収集かなあ。で、ふつうに英気を養いたいけど |
GM | 魔法無駄につかっちゃったしな。 |
ルビー | ゲッホン! ゴッホン! |
ミッジヴァルト | 部屋でおとなしくしていよう……。 |
モルフォ | 夜襲とかありそうな予感もする |
ギ・ナ | 「俺は、旦那んトコにちっと挨拶でも行ってくるかね」 |
モルフォ | 「わたしもつきあうわ、それ」 |
GM | ミッジたちがぼったくられた店の旦那? |
ギ・ナ | その旦那 |
ルビー | ギナさんは店主と親しいということなのかな? |
GM | まあ、親しくてもいいよ。 |
ソードワールドには、コネクションを表すキャラクターデータがありません。
というわけで、各PCがどういう人物にコネを持っているかは、基本的に言ったもん勝ち、あとはGMの判断次第、ということになります。しかしゲームバランスを考えれば、あまりほいほいコネを認めるべきではありません。(もちろん、プレイ中に作られたコネなら、ガンガン利用していいのですが)
なぜなら、「この人と知り合いだったことにしよう」と言うだけでそれが認められるとなると、いくらでも自分のPCに有利なように話を動かしてしまえるからです。そして安易なコネの利用は強力なNPCの参入を招き、結果としてPCたちの活躍の場を奪うことになりかねません。それではプレイがつまらなくなるだけです。
それをふまえた上で、けっこう強力な部類に入る「ぼったくり店を牛耳る裏社会の旦那」という人物とのコネを認めたのは、ひとえにギナのプレイヤーへの信頼があるからです。
彼は、どんどんキャラ設定を作りますが、それは純粋にキャラクターを立たせるためのものです。決して自分に有利にゲームを運ぼうなどとは考えないだろう、という確信がありました。
ミッジヴァルト | 「わたしも行かなきゃだめですかそれ」 |
---|---|
モルフォ | 「ミジバルはおとなしくしててね☆(イイ笑顔で」 |
ミッジヴァルト | 「助かったー!!」 |
ギ・ナ | 「おめえが来たんじゃ話がこじれるよ。部屋でおとなしくして、親方への言い訳でも考えとけえ」 |
ミッジヴァルト | 「そうさせていただきます……」 |
ルビー | うむ、それなら「ギナさん、相場ていどの代金をつつんでおきますから、昼間の代金についてちょっとお話をつけておいていただけませんか…」 |
ミッジヴァルト | 「わたしも出すー!!」 |
ギ・ナ | 「向こうのシノギに口を出すわけにゃあいかねえよ」 |
ルビー | がーん。「寝よう…」 |
ギ・ナ | 「相手のおまんま取り上げるのも、あの渡世じゃあご法度でねえ」 |
GM | じゃあ、何しにいくんだい、ギナさん |
ギ・ナ | 「まあちっと支払いを待ってもらって、その間、追い込みかけるのを待ってもらうてえどだな。じゃあ、作戦会議とやらは毎度の事ながら、お前さんらに任せるぜ。俺はさっきの通り、店の旦那んトコいってくら」 |
ミッジヴァルト | 「よろしくおねがいしまーす」 |
GM | じゃ、付いていく人がいればどうぞ |
モルフォ | ついてく |
GM | それでは、例の店についたよ |
ギ・ナ | 「おらー 旦那ー 俺だー ギナだー」 |
GM | 渡世の仁義はどこへいった! |
モルフォ | ギナさんがいると話がある意味単純になるから助かるなあと思っている |
ギ・ナ | 「おうい、そこの若ぇのよ旦那は店にいるかえ」と店前の若いのに話しかけたよ |
江戸時代か。
GM/若い衆 | 「へい、いらっしゃいやすが……お手前はどちらの一家のかたで?」 |
---|
とか思いながらもノってしまうGMであった。
モルフォ | 「通りすがりのジャイアントキラー軍団よ」 |
---|---|
ギ・ナ | 「一家もお手前もねえんだよ。ドワーフのギナが来たよと旦那に伝えてくれろ」 |
GM/若い衆 | 「へ、へい……では、ちよとお待ちを」で、しばらくして若い衆が戻ってきて、ギナさんとモルさんを奥に通してくれるが、旦那さん苦い顔 |
ギ・ナ | 「なんでえ、元気ってえ噂は聞こえてねえが、ひでえ面ぁじゃねえか旦那さんよう」 |
GM/旦那 | 「久しぶりで随分な挨拶じゃねえか、ギナ。何しにきやがった」 |
ミッジヴァルト | 会話がまじで異世界突入。 |
サーシェ | さすが、十八番だねぇ。>ギナさん |
モルフォ | モルフォはとりあえず対外モードでニコニコしている |
ギ・ナ | 「最近の若ぇのは情けねえねえ、ちょーっとくれえところでカモを逃すなんざあいけねえいけねえ」 |
ミッジヴァルト | (´・ω・`)ショボーン←カモ |
モルフォ | 当然「どこでそれを!?」となるよねダンナは |
GM | なるなあ |
ギ・ナ | 「そのカモならあの宿にいんぜ」とミッジの居場所をたれこむ |
モルフォ | さすがにブーッと出されたお茶を吹いた |
ルビー | ギナぁぁぁぁぁぁぁ!! |
ミッジヴァルト | 虫の知らせでゾクリと身を震わせたりした |
バアル | フォローに向かっていたと思ってたのだけれど…よもや |
GM/旦那 | 「なに? なんでそんなことを知ってやがる」 |
モルフォ | ギナさんの襟首を掴んで(ちょっとそこはとぼけてあたしが情報を引き出すとこでしょう!?) |
ギ・ナ | 「一応、あの騒がし屋は身内でさあ。しらねえ仲じゃあねえ、それをまま見逃しちゃあこっちの立つ瀬ってえのがないんでさ」 |
GM/旦那 | 「身内を売るってのかい。お前らしいやな、ギナよ」 |
ギ・ナ | 「売る気はねえね」 |
モルフォ | 「売るっていうより問答無用で教えちゃったもんね」 |
ギ・ナ | 「丸一日じっくり待つように若い衆に言ってくんな。あと一日待ってくれりゃあ、こっちの支払いにも目処がつく」 |
GM/旦那 | 「ふうん……しめて5000だぜ。安いもんじゃねえが、払うあてがあるんだな?」 |
ギ・ナ | 「あるともよ。それにゃあ、あのカモの力が必要……」 |
モルフォ | (必要かなあ……) |
ギ・ナ | 「なわけが一つもありゃあしねえが、まあ、いたほうが役に立つ」 |
ミッジヴァルト | ギ、ギ・ナさーん!! |
エレミール | ミッジの評価ってやっぱりそんなもんなんだね…… |
GM/旦那 | 「まあ、いいだろう。1日まってやってもいい。それで駄目だったときは、分かってるな? そこまで請け負った以上、お前さんも連帯責任ってやつだ。その覚悟があって言ってんだな?」 |
ギ・ナ | 「旦那たあそんなに長い付き合いじゃあねえが、渡世の掟を腹に仕込んでくれたじゃあねえか。とっくりわかってらあよ。まず俺の一言だけで手を緩めてくれたあ礼として、俺の有り金を出そうじゃねえか」 |
GM | ほう。所持金全部の1290ガメル? 今はらうってこと? |
ギ・ナ | 「払うよ。この通り頭も下げるよ。そうでもなきゃあ旦那の面もさがっちまあね」 |
ミッジヴァルト | ギ、ギ・ナさん……!! |
ルビー | おーとーこ! おーとーこ! |
ミッジヴァルト | 映 画 化 決 定。全俺が泣いた |
GM/旦那 | 「わかった、顔をあげな。じゃあ、明日の夜明けまでまってやる。それまでに5000、耳そろえて払うんだな」 |
モルフォ | 「旦那さん、わたし渡世のことはよくわかんないけど(大嘘)こういうお店って力ずくの世界だから、その力ずくに失敗したなんてうわさが立ったら面目潰れまくりだよね? 営業に響いちゃいますよねえ?」 |
GM/旦那 | 「そうだな。ま、力尽くとはいっても、5000なんて払えるやつは、そうそういねえ。有り金いただきゃそれ以上はとらねえよ」 |
モルフォ | 「しっかり聞いたわよ。いい取り引きになったね」というわけで帰ります |
GM | へい。旦那はすんなり帰してくれる……いやあ、予想外の展開だったなあ。 |
ほんと、いきなり何を言い出すかと! 予期せぬプレイヤーの行動についていくのも大変です。一時はどーなることかと思いましたよ。
一方そのころ、宿では作戦会議が開かれておりました。
エレミール | 「場所も時間も分かってるのだから、取引場所に罠を仕掛けておくのもありでは?」 |
---|---|
バアル | 「必要なら準備するが」 |
エレミール | 相手の動きを止める罠を使えば戦わずに終わらせられる可能性もありますな |
モルフォ | ワナ組の働きには期待だな |
GM | 罠を仕掛けるなら、取引場所に痕跡を残さなかったかどうか判定してもらうよ。下手な目をふると、場所に入る前に気づかれるかもね |
バアル | 悪くなる可能性もありますが、反対の方いますか? |
ミッジヴァルト | 思うようにやっとくれ。 |
ルビー | 見つかると取引おじゃんで私が困る!! |
ミッジヴァルト | そうだった!! |
バアル | 現状、反対者がいるようなので別の方向性で検討します。 |
ミッジヴァルト | デーモンってつおいですか? |
エレミール | 強いでしょうね |
GM | 誰かセージで判定してくれ |
ということで、セージ組が一斉にダイスを振りますが、妙に知名度の高いデーモンのこと。片っ端から判定に失敗してしまいました。(ソードワールドのデータ上では、「知名度の数値が高い」=「あまり知られていない」です)
ルビー | (ころころ)でぼあはーん |
---|---|
ミッジヴァルト | (ころころ)ぶへー。 |
GM | ぜんぜんだめだな。 |
モルフォ | 順調にアホの子集団になってきたな |
GM | ま、「デーモンといえば、なんだか知らないがすごい恐ろしいもの」というくらいは分かっていいよ! |
モルフォ | 「まあデーモンだか代紋だか知らないけど、しょせん過去の遺物よね。未来に向けて歩を進めるスゴウデ冒険者の敵じゃないわ!」 |
GM | なんだろうこの根拠のない自信! |
モルフォ | なにしろ巨人も倒している実績がある! |
GM | 確かにな |
ミッジヴァルト | そのときクリティカルを出したこのミッジのことを忘れてもらっては困る。 |
モルフォ | やるときはやるけどやるとき以外はやらない。そういう信頼はしてるよ! |
ギ・ナ | 「動かなくなるまでぶん殴ればいいだけだ」 |
エレミール | 「まぁ、できるだけデーモンと戦わないで済むようにする方針で行くのがよさそうですわね」 |
モルフォ | そもそもデーモンが召喚される前提で作戦は立てないんじゃないかな! |
ミッジヴァルト | まあ、やっぱ罠で厄介なことになる前にケリがつけば助かると思っているよ。ということでごめんやっぱ罠作戦賛成1です。 |
バアル | どこか別の近場に罠を張って、そこにおびき寄せる? |
ルビー | おびき寄せるのは難しそうですねー、口実がない。しかし罠っつってもどんなのが仕掛けられますかね |
GM | 廃屋はボロボロの木造平屋、屋根とかも半分以上崩れ落ちて家のていをなしてない。広さは四畳半くらい |
エレミール | 単純な足止めっぽく踏むと底が抜けて転ばせるとか、定番の落とし穴とか落ちているロープに偽装したびよーんと天井につりさげるやつとか |
バアル | 落とし穴を設置して、中に竹やりがあって、そこにぐっさりとか |
ミッジヴァルト | 天井から電撃を帯びた鉄球が落ちてくるとか。 |
ルビー | そんな刻命館みたいな罠がしかけられる広さではない! |
バアル | ジャンプしたら、空間からなぜか出てくるコインブロックによって、下方の穴に落ちるとか |
そんなもんがあるか!
などと、シリアスと冗談を織り交ぜつつ作戦会議は進みますが、どれも一長一短、これといって決定的な案が出てきません。あれやこれや、魔法や地形を考慮した末に、でてきた結論は……
モルフォ | 言いにくいんだけどこの人数なんだから、おおざっぱだけどふつうにゴリ押しで攻めたほうが目がありそうだよね |
---|---|
ミッジヴァルト | 大所帯になったもんだねえ……! |
GM | ほんとにな |
エレミール | 下手に警戒させるより、完全に不意打ちしたほうがいいかもしれない。あと、取引場所の近くに潜伏するとしても、どこまで近づけるかも問題ですしなぁ |
ルビー | じゃあ当日普通に夜襲しますか? |
エレミール | うん、まず気付かれる前に一撃遠距離から集中砲火→近接して殲滅かな |
ルビー | 賛成〜〜 |
エレミール | 相手の冒険者レベルが高いから抵抗されまくりそうですが……結局近接するまでに気づかれるはずですし |
サーシェ | 闇討ち……しなくてもゴリ押し出来そう? |
エレミール | 一応不意打ちした方がよいでしょう。追いつめられたと分かったとたんデーモン召喚をなりふり構わずやりそうですし、速攻でやるにこしたことはないかと |
ホットウロ | そうだねー |
GM | では明日の夜をまって、不意打ち? |
ルビー | はーい |
ミッジヴァルト | 了解。 |
バアル | 異議なし |
サーシェ | 了解です。不意打ちなら、ファイターとして出ていけそうな気もします。 |
ギ・ナ | ほんとにこのパーティは不意打ちが好きだなあ。いやこれも常道 |
モルフォ | ところでいまさらですが、この相談って全員で宿に戻ってやってるのかな? |
GM | でしょう。旦那んとこの若い衆が、夜逃げを警戒して外で見張ってるよ |
ギ・ナ | その若い衆に手を振ってるギナ |
モルフォ | 投げキッスしてるモルフォ |
GM | 若い衆、むっとして隠れる。 |
ルビー | 机に突っ伏すルビー |
ミッジヴァルト | 毛布をかぶって震えるミッジ。 |
バアル | もう以心伝心だ |
ギ・ナ | ミッジの首根っこ引っ掴んで窓にくっつけ「これこれ」と指差すギナ |
ミッジヴァルト | せめて面頬は下ろさせてください。 |
GM | はい、じゃあ翌日夜。取引場所の廃屋付近にみんな潜んでいる、と |
---|---|
エレミール | おっし、ではさくっと逝きましょう |
ギ・ナ | おーう |
ミッジヴァルト | もはや金ではなく命の問題になってきた。今日のミッジは必死さが違う! |
モルフォ | BGM:エヴァのなんか敵を待ってるときのあの緊迫感のある曲 |
ミッジヴァルト | だん だん だん だん どんどん! |
モルフォ | そっちは作戦会議のときとかだよ! なんかピアノのやつ。途中でデンドンデンデンデンドンデンデンと変化するあれだ |
ホットウロ | わかんねーW |
ミッジヴァルト | わかんねーwwww |
サーシェ | どんどん!はわかりました。 |
GM | おれはわかる |
たぶん、モルフォの言ってるのは「MARKING
TIME, WAITING FOR DEATH」のことだろーと思われます。新世紀エヴァンゲリオンサウンドトラック1に収録。
……後日、モルフォのプレイヤーいわく、「ちなみに、この曲がかかって事態が好転した例しはないことから選曲しました」
GM | さて、あたりはスラムの中でもほとんど人がいないあたりで静かなもんだ。鴉が屋根の上に留まってたり、ときどき野良犬が通るくらい |
---|---|
エレミール | 夜に鴉だと……!? |
GM | で、取引時間の5分くらいまえに、男が一人、大八車を引いて現れる |
ルビー | 大八車… |
GM | ま、木製の荷車ってことだ。荷台はカラ |
エレミール | お金運び用ですかね、大八車 |
GM | 100万ガメルといえば、金貨にしても30kgちかくあるからな |
モルフォ | (持ち帰る手間が省けたわ……!) |
GM | ともかく、男は例の廃屋に中にはいっていったみたい。胸には丸い包みを抱えていた。壺のような形にもみえる。 で、少し経って、約束の時間になるとだな……大きな鋼鉄製の箱をかかえた、なんだかよくわからない人型のものが、歩いて廃屋に近づいてくる |
ルビー | ひとがた!? |
ミッジヴァルト | 「, ;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )ブッ」 |
GM | ルビーには分かるが、あれは“ストーン・サーバント”だ。 |
ルビー | うあーあー |
ミッジヴァルト | 「kwsk!!」>ルビー |
ストーン・サーバントは、石から作る即席ゴーレムです。レベル3のソーサラーなら魔法でお手軽に作ることができ、他の即席ゴーレムに比べて、かなり細かな作業ができるという特徴があります。戦闘能力もなかなかのもの。
欠点といえば、呼びだして1時間で元の石ころに戻ってしまうことと、判断能力がないので命令してやらなければ動けないこと、でしょうか。
ルビー | 「あれは魔法で作った石の巨人です。少なくとも私よりも上手のソーサラーが敵にいるのでは」 |
---|---|
ギ・ナ | 「芸達者な野郎だぜ」 |
サーシェ | 「動きがちょっとかわいい……」 |
モルフォ | 「うちのブリきーの方が高級か……」 |
GM | 間違いなく高級だな |
ホットウロ | 「比較するのがおこがましいと思うんだよ!」 |
モルフォ | 「よし壊しちゃっておっけー」 |
GM | で、サーバントが廃屋の前まで箱を持ってくると、中にいた男が出てきて、箱の中身を確認。そして壺をサーバントに渡そうとしている |
バアル | “ウィンドボイス”をしたら、相手にばれる判定とかってありますか? |
GM | いや、なしでいいよ。到着に1ラウンドかかるくらい遠くに隠れてるんでしょ? |
バアル | ではとりあえずその位置に“ウィンドボイス”で会話を聞こうと試みる(ころころ)かかった |
GM | 「これが例の物だ」それに対して、どこかくぐもったような声で「サーバントに持たせろ。金は箱のなかだ。金貨で6万枚、確かに渡したぞ」 |
モルフォ | 本人はどこに潜んでいるのか…… |
ルビー | 中をくりぬいて操縦しているのでは… |
モルフォ | ロマンだね |
GM | その発想はなかった。 |
エレミール | ほいじゃ、おっさんに弓をぶすっといきますか |
ルビー | “エンチャント・ウェポン”を使います! |
モルフォ | じゃ、そのあととりあえずフォース(ビール的な感覚で |
ミッジヴァルト | ナマ中9つね! |
ギ・ナ | やっちまいな |
モルフォ | 全力でかかろう! |
ミッジヴァルト | 射撃後、ダバダバとちかづくよ。 |
1ラウンド目は不意打ちとして処理することにしました。まずルビーから“エンチャント・ウェポン”が飛び、エレミールとホットウロの弓を強化。その後魔法組と弓組が賢者ゲッペンに集中砲火を浴びせます。
が、なかなかダメージが通りません。
ルビー | ぐぬぬ… |
---|---|
ギ・ナ | 賢者つえー |
GM | なにしろレベル6だからねえ。物理攻撃なら8点、魔法でも6点まで止めるよ。他に戦闘能力ないけど |
ミッジヴァルト | よもやの賢者最強説。巨人より厄介ってアリか!? |
エレミール | 避けられないはずだからダメージさえ通れば……! |
サーシェ | 後は接近組に頑張ってもらうしか……?! |
モルフォ | (どうしよう……このままじゃ……壷とお金を持ち逃げされちゃう!!) |
ルビー | そこかーい!! |
ホットウロ | まぁそうだよねー(しみじみ) |
とはいえ、所詮は戦闘能力のないセージ一本キャラ。続く通常ラウンドでは、サーシェの“ファイア・ボルト”とルビーの“エネルギー・ボルト”が飛び、ジワジワと生命力を削っていきます。
GM | えーと……サーシェさんので2点、ルビーので1点通った。あと7 |
---|---|
ルビー | おおお |
ミッジヴァルト | 「よし効いたっ!」 |
ギ・ナ | おおー |
バアル | では、“ファイア・ボルト”を賢者に。(ころころ)ぎゃふ |
エレミール | 通りませんなぁ…… |
GM | カキン! 自前の肌で弾いた |
ルビー | ケンジャスキンをつらぬくには力不足か… |
ギ・ナ | 「俺の肌より頑丈なんじゃねえか」 |
モルフォ | 賢者ェ…… |
それは、「てめェ」ってルビ打つの?
GM | では、敵のラウンドにいくよ。まずサーバントが前衛にでてくるが、きみらの位置が遠いのでまだ何もできない |
---|---|
モルフォ | 「やーいでくのぼーここまでおいでー」 |
GM | 賢者は後衛で喚いている。「なんだ! どうすればいいんだ!」それに対して声が「安心しろ、壺を家の中においてお前は逃げろ。金はあとで届けてやる」で、おわり。 では、そちらのラウンドどうぞ。前衛に出る人はこのラウンドからいけます |
エレミール | さて、前衛の方にはできれば賢者の追撃に行ってもらいたいが……サーバントが邪魔かね? |
ミッジヴァルト | ギ・ナさん一番槌どうぞ。 |
ギ・ナ | おったのしみのこのじかーん。じゃあ、殴るぜ。賢者のやろう、殴るぜ |
GM | いきなり賢者はむり。サーバントが邪魔だよ |
ギ・ナ | そうか。まずはゴーレムか。じゃあ、ぶち殴る(ころころ) |
GM | 当たったよ。ギナさんダメージだして |
ギ・ナ | (ころころ)すげーのでたなあ。10 |
GM | それに筋力3のファイター3で、16点……8点通し。あと生命力8です、サーバント。 |
ルビー | すげえ… |
ミッジヴァルト | やはりつええ。 |
モルフォ | サーバントへモニングリオンをたたきこむ所存(ころころ) |
GM | はずれてる |
モルフォ | 相手がのろまそうで、いい目だったのにこれでもだめか……! |
GM | いや、6ゾロ以外ありえないって |
モルフォ | おかしいなあと思っているモルフォであった |
ミッジヴァルト | 続けて行っていいかしら。 |
GM | うん |
ミッジヴァルト | (ころころ) |
サイコロ | myzwald -> 2D = [6,6] = 12 |
ミッジヴァルト | お。 |
ギ・ナ | おおー |
ルビー | おおお? |
GM | 6ゾロは問答無用で命中 |
モルフォ | やらないときは決してやらないがやるときは確実にやる! |
ミッジヴァルト | 今日のミッジは必死さが違う。 |
そしてこの後、ミッジヴァルトの言葉がまさにその通りであることが明らかに。
GM | ダメージくれ |
---|---|
ミッジヴァルト | (ころころ) |
サイコロ | myzwald -> Rate21 = [6,5:9] = 9 |
GM | あ……クリティカルしてる。もっかいふって! |
ミッジヴァルト | え? |
ルビー | おおお? |
バアル | おやまぁ |
ホットウロ | クリってやがるとかWWW |
ルビー | 二段斬りだぁ! |
サーシェ | (やはりやるときはやれる人だったのね…!!) |
ミッジヴァルト | (ころころ) |
GM | 9の4のの2の2で、ダメージ17点……サーバント潰れた。 |
ルビー | おおおー |
ホットウロ | おおっ! |
バアル | はや |
ミッジヴァルト | イェアアアアアアアアア!! |
サーシェ | すさまじい! |
GM | 1ラウンドもたないとか!! |
モルフォ | 「口ほどにもない!」 |
ギ・ナ | 「やるときゃやりやがる」 |
ホットウロ | WWWW |
ルビー | 「やる気が違いますね!」 |
ミッジヴァルト | 「ふっ、今日のわたしは一味違うぞ!! (なんせやらなきゃ死ぬ!!)」 |
サーシェ | 「カッコイイわー!」 |
エレミール | 果たして賢者がどう出るか |
さすがに護衛が敗れては、セージオンリーのゲッペンに抵抗の術などなし。逃走を警戒したエレミールから、そのラウンドのうちに飛ばされた達成値+4拡大の“コンフュージョン”がきまり、あっというまに賢者ゲッペンは無力化されてしまいました。
GM | 抵抗できない。“コンフュージョン”くらった!! |
---|---|
エレミール | というわけで無力化だね、実質 |
GM | 賢者は敵味方の判断ができなくなって、その場でへどもどしている |
ミッジヴァルト | おお? |
サーシェ | 殴れますか? |
GM | 今後だれかに攻撃されると、そいつは敵であると判断する。攻撃されるまでは、相手が敵かどうか分からないので何も出来ない |
ギ・ナ | とんとん拍子だが…… |
モルフォ | 壷を奪うのは可能かな |
ギ・ナ | (※モルフォの発言とほとんど同時に)「今のうちにツボをさらっちまえ」 |
モルフォ | かんがえることはいっしょだな(ヤムチャ |
GM | 壺を奪おうとすると、敵と判断するだろうね |
ルビー | マスターマスター、さっきエレミールさんが5倍拡大してましたけど |
GM | はい |
ルビー | 達成値の拡大上昇はルーンマスター技能レベル÷2までとか書いてあるけど、これはベーシックだけの話? |
GM | へ? そんなルールが……? まあいいか、もうやっちゃったし。今度ルールブック見てみるわ |
ルビー | そっかぁ! |
モルフォ | GMがおおらかだとリプレイが円滑でいいね! |
GM | 少なくとも旧版ではそんなのなかったと思うんだけどなあ。完全版で追加されてたかも…… |
はい、追加されてました。ホント、ルール把握がてきとーですいません……
い、いいわけをさせてもらえばですね? 俺、完全版ルールブックを手にいれたのはこのリプレイシリーズを始めてからでしてね? いやそれまで旧版ルールブックは読み込んでたんですけど、その……(へどもど)
まあ、プレイヤーに不利になるミスならともかく、有利になるミスなら、さかのぼってやり直すまでもないかなー? というのが俺の考えです。純粋に悪いのはGMの方だしね、この場合は。
ちなみに、TRPG完全初心者だったルビーのプレイヤーは、このリプレイシリーズがきっかけでソードワールドに興味を持ち、ベーシック(基本ルールブック)や公式リプレイ集を読み始めたのだそうです。
こうして貴重なTRPG人口が1人増やされたのでした。よきかな!
ともかく、戦闘はこれにて終了。一同はいよいよ壺とお金を奪いにかかりますが……
ミッジヴァルト | 壷って今小屋の中? |
---|---|
GM | いや、いまはまだ賢者が抱えてる |
ルビー | 勝手に取ったら気づくかな |
エレミール | シーフスキルですり取るとか |
バアル | はいな。自分のスリですね |
GM | と、君たちがやってるときに、声が聞こえてくる。「ゲッペン、壺を足下に置くんだ。大丈夫、私は味方だ、お前を守ってやる」 |
バアル | なんというフラグ |
GM | 混乱したゲッペンが辺りを見回していると、壺を狙って鴉が飛来する。鴉は壺を持ち去ろうとしているようだ。 |
ミッジヴァルト | 「なにい!!」 |
モルフォ | カラスに持ってけるようなもんなのか |
GM | そんなでかい壺じゃないからねえ。さあ、みなさん行動どうぞ |
ホットウロ | うちおとせー! |
ルビー | “フォーリング・コントロール” |
GM | “フォーリング・コントロール”!? |
ルビー | だめなの? 落ちてくる速度を減らすなりしたいんだけれども |
GM | これって、どうなんだろう……魔法を掛けられた人の意志で落下速度を調整できるんだが、無生物だった場合は術者が調整できるんだ。動物のときはどうなるんだろう…… |
バアル | 動物の意思? |
ルビー | 意志持ちならだめ? |
GM | だめとしよう(※かなり悩んだけど、この場はこう裁定しました。誰か正解をご存じのかたがいたら教えてください) |
ホットウロ | 「とにかく矢で狙うぞー」 |
サーシェ | 私、鴉に斬りかかりましょうか? |
エレミール | それよりも案外、“スリープ・クラウド”で眠って落ちてこない? |
GM | スリクラで眠ればおちる |
ルビー | はーい、じゃあ念のため達成率拡大でお願いします。(ころころ)13 |
GM | そらかかるわ。相手は普通の鴉だ |
ルビー | ほっ。 |
GM | とりあえず、眠って墜落した。落ちたときの衝撃ですぐ目はさめるが、このラウンドは壺に近づけない |
エレミール | ほいじゃ、すぐに壺を奪って確保しましょう |
バアル | 自分行動します。壷の確保。 |
ルビー | つぼ確保ー! |
バアル | 青島ーーーーーー! |
ミッジヴァルト | レインボーブリッジ封鎖できません!! |
GM | はい、じゃあ確保したということで |
サーシェ | 「やった……!!」 |
GM | というわけで、壺奪われちゃったなあ。鴉は一目山に逃げようとするが? |
ホットウロ | とりあえずねらうー |
ルビー | 手のあいているものは左手を見ろ。的の群れだ。 |
GM | 射撃できるひとは1回ずつは撃ってもいいよ。ただし、こちらも行動させてもらおうか。 |
エレミール | 隠れてたところから“スリープ・クラウド”とかか? |
GM | ご名答の“スリープ・クラウド”。達成値拡大して……(ころころ)達成値18ね。さっき賢者のそばにいたひとと、前衛だったひと全員が効果範囲に入ります |
バアル | スヤスヤ |
ミッジヴァルト | 「うおっ、眠っ」 |
モルフォ | そばにいないのはだれ? |
GM | えーと……エレさんとほっくんとルビー? |
サーシェ | ノ |
GM | サーシェさんもか。それ以外の人は抵抗どうぞ |
物陰からの高達成値“スリープ・クラウド”。かなり強烈な攻撃です。案の定、PCたちはのきなみ抵抗に失敗し、ばたばたと倒れていきます。
モルフォ | スカッと寝ます |
---|---|
ミッジヴァルト | 「グー! スー!」 |
ホットウロ | あらー |
GM | 18だからなあ……あ、この出目だとギナさんがおきてた |
ミッジヴァルト | つえええええええええ |
サーシェ | わぁお! |
ギ・ナ | すげー |
モルフォ | さすがだぜ |
ルビー | よりによって最強の戦士が… |
ホットウロ | さすがギナさんW |
GM | というわけでギナさんと、後衛にいたひとたちは起きてる |
ミッジヴァルト | てめーはギ・ナさんをおこらせた |
エレミール | これだけいれば多少のやつは駆除できるな。ところで、使い魔潰したら術者に影響あるっけ? |
ルビー | ダメージそのまま食らう。使い魔死んだオーバーぶんはカット |
エレミール | なら、狙い目だね。 |
ミッジヴァルト | ……次までに僕もルールブック買お……。 |
ルビー | そうだねピロロ、それがいい |
モルフォ | これからもルールを把握するつもりはない! |
エレミール | 弓組は鴉狙うか。ギナさんは出てくるやつがいたらぶん殴ってもらおう |
まあ、弓兵部隊に狙われて、鴉一羽が耐えられるわけもありません。いきなり6ゾロ命中したエレミールの矢によって、鴉(敵ソーサラーの使い魔)は瞬殺されました。
GM | 鴉は生命力3しかないからなあ…… |
---|---|
ホットウロ | わーい、今日はやきとりー |
エレミール | 鴉とったどー! |
モルフォ | 寝てるからつっこみが入れられないわ……! |
ミッジヴァルト | 「もうたべられないムニャムニャ……」 |
ルビー | 都市部で生ゴミあさってるのはだめだけど、山で木の実を食べてるカラスは野鳥の中でも最大級にうまいんだって |
GM | しかたない。ダメージも受けちゃったし、本体は逃げよう |
エレミール | まぁ、逃げるしかなかろうよな |
GM | 「お前たちの顔は覚えた」 |
モルフォ | いちど見たら忘れられない集団なのは確実だな |
GM | 「これからは安心して眠れる夜は来ないと思え」と声がして、それっきり静かになる |
バアル | すやすや |
ミッジヴァルト | いままさに超安らかに眠ってるんだが。 |
GM | ほんとだ…… |
エレミール | なるほど、これがキャンペーンの開始シナリオだったわけか |
GM | 場合によってはここで解決という道もあったんだけどね |
というわけで、何やら因縁ができてしまったものの、今回の事件はこれにて一件落着。一同は無事に悪魔召喚の壺と宝箱を獲得した……
……はずなのですが……
モルフォ | 「んー……きょうもわたし大活躍……まいったかてめえら……むにゃむにゃ……」 |
---|---|
GM | 寝言でもさすがもるさん。 |
モルフォ | (爆睡中) |
ギ・ナ | 「寝入ってる奴らおこさねえとな。モールじゃあ……死んじまうか」 |
GM | こづけばすぐ起きるよ!! |
エレミール | こづくということは素手か…… |
モルフォ | 小突きで死ねるから怖い |
ギ・ナ | じゃあ、全員、グーで殴って起こしたよ |
ミッジヴァルト | 「ひでぶ」 |
ルビー | なぜグー。 |
ギ・ナ | チョキがええか? |
ミッジヴァルト | サミング!? |
モルフォ | 「うーん……なんかわたしとモニングで群がる敵を一方的にばったばったなぎ倒したのに頭がいたい……敵を全滅させたところで、だれかに精神攻撃でもかけられたのかなあ?」と頭をさすっている |
ミッジヴァルト | 「ん、ああ、おはよう……って壷はー!?」 |
エレミール | 「無事ですわよ、ほら」 |
ミッジヴァルト | 「ということは……!?」 |
ルビー | 「ということは……!」 |
ミッジヴァルト | 「たすかったわたし……!!」 |
サーシェ | 「宝箱、私が開けても良いかしら?」 |
バアル | 先に罠チェックしたほうがいいかも |
エレミール | ついでに全員で固まらないように、ね。爆発の罠だったときのために |
ホットウロ | あ、罠チェックだね。チェックくらいはするよー(ころころ) |
GM | 特に罠は見つからない |
ホットウロ | 「罠はみつからないからあとはお好きなよーに」 |
ルビー | 一応バアルさんも… |
GM | 慎重だな |
バアル | ではチェック(ころころ) |
GM | 同じだね。みあたらない |
ルビー | 「しかたない。開けてみるしかなさそうですね」(遠ざかりながら) |
サーシェ | 「では、罠の心配もないようですし、開けても良いかしら……うふふ♪」 |
GM | では、サーシェさんが開けてみるとですね……中には金貨がぎっしり!! |
サーシェ | 「まぁ……!!」 |
モルフォ | 箱のまえに猛ダッシュ |
ミッジヴァルト | 「おおおおおお!」 |
GM | とおもいきや |
サーシェ | 「……ぇ?」 |
GM | 金貨がぎっしりなのは上の層だけでだな |
ミッジヴァルト | 「おお……お?」 |
GM | 途中に布が敷いてあって |
ルビー | けちくせー!! |
GM | その下には石ころが。 |
ミッジヴァルト | えちごやー!! おぬしもわるよのうー!! |
モルフォ | 金貨を数えてみたらちょうど10000ガメルでしたとさというオチね! |
ギ・ナ | 「騙した奴の代わりに騙されたってか」 |
ホットウロ | 流石にみみっちすぎない? |
エレミール | 「まぁ、よくあるオチですわね……(溜息」 |
GM | はい、というわけで、上の層の金貨はおよそ10000ガメルありました。……なんであたるんだよ!! |
モルフォ | わからいでか |
サーシェ | 「なんという……うぅぅ。(しょんぼり)」 |
エレミール | しかし、これで決まったことが一つある。ミッジとルビーが、皆に借金して返済しないといけないということがな……! |
ルビー | 「ぎゃおおおおおおおおおん!!」 |
30万ガメルの収入のハズが、得たのはわずか1万ガメル。はたしてミッジとルビーは生き残ることができるのか? 新たに加わった謎の女サーシェの真の目的とは? そして、因縁できた悪のソーサラーは、はたしてどう動く!? 次回! ソードワールド・オンライン・リプレイ第4話タイトル未定、請う、ご期待!!
第3話「三十万ガメル強奪大作戦」 おわり。
お待たせしました、第3話。
前回のダンジョンものから、またシティものに戻ってきました。そのぶんNPCとの会話シーンが増え、キャラを見せるという面においては、今までで一番面白かったセッションだったと思います。
GMの方から計画的にいじっていったり、PC自らキャラ描写を積み重ねていったり、他のメンバーが想像だにしない方向へ独走していったり……手段や出所は色々ですが、共通して沸き上がってくるのが、プレイヤーみんなが話を面白くしようと各々手を尽くしているときの楽しさ。一人一人の動きが繋がることによって、参加者の誰一人として予想できない作品ができあがる。まさに、TRPGのプレイが「セッション」と呼ばれるゆえんであろうと、ひしひし感じられます。
まあ、その分GMはPCのアドリブについていく必要があって、けっこう大変なんですけどね。でも、それが嫌ならGMなんてそもそもできません。
うれしかったのは、ルビーのプレイヤーがどんどんソードワールドに興味を持ってくれていること。ソードワールド・ベーシックもかなり読み込んでいるようで、これは近々、俺がプレイヤーとして参加できる日も来るかもしれません。楽しみすぎる!
彼に限らず、TRPG初経験だったバアル、ミッジヴァルト、ギナ、サーシェにも……そしてこのリプレイを読んでいるTRPGに縁のなかった読者のみなさんにも、少しでもその魅力に触れてもらえているのだと思うと、まさにGM冥利に尽きるという感じです。
前回のティータイムで予告したとおり、今回は大きなキャンペーン・ゲームの開始シナリオという位置づけでした。今後何回のシナリオになるかは分かりませんが、今までとは一線を画す強力な敵、ロマン溢れる展開、友情と愛、血湧き肉躍る英雄譚をやってみたいなと……!
……できるかなあ……このメンバーで……!